印刷に付き物の印刷予備紙。
以前に印刷予備(印刷予備紙)について話させていただきました。
印刷予備紙が必要な事はお分かりになったと思います。
しかし、必要とはいえ、直接森林資源を消費して作られる印刷用紙です。印刷会社の言いなりではなく、出来れば印刷予備紙は少なくしたいとお考えの企業の方々も多いと思います。
適正部数による適正予備紙での用紙総使用量の削減です。
例えば・・・・
A4 4/4 化粧断ち 10,000部 コート46/90の場合
印刷はA半切判・4丁(面)付け、印刷枚数2,500枚になります。
印刷予備+加工予備で270枚~450枚。多いほうの450枚として、
2500+450=2950が印刷される枚数になります。
印刷会社は全版で用紙を購入しますので1475枚の印刷用紙を購入します。
46/90ベースの場合A版は57.5㎏・250枚包です。
1475枚だと250枚で割り切れないので、1500枚(250包x6梱包)買うことになります。
1500枚-1475枚=25枚が余剰紙になります。
25枚余剰紙が出ると言うことは、半切で50枚。A4で200部分余計に作れる事になります。と言うことは同じ値段で10200部作れる事になります。
逆にいえば、必要最低限の部数で印刷する場合も印刷用紙の包が大きく関わってきます。
このように適正な印刷予備紙であれば、日の目を見ることなく印刷会社からリサイクルに回されることもなくなります。
しかし印刷予備紙は印刷会社にとっては、最もグレーで上乗せしやすい部分でもあり、よほど印刷の事に詳しくない限り、水増しをして印刷予備紙を付ける場合があります。
500枚の印刷予備紙でいいところを1000枚、1000枚でいいところを2000枚と水増しする場合もあります。
部数が少なければ問題になりませんが、部数が多いと、印刷予備紙の水増し請求分はかなりの金額になります。
この水増し分は実際に購入されることはなく、差益として営業利益に振り分けられたり、原価割れしている場合は、印刷代・加工代・刷版代等の補填に使われたりします。
購入していない資材を購入したように見せかけた印刷見積です。
見積もり合わせ・競合見積もり・入札・リバースオークションの場合は、金額が純粋に低いほうに流れるので、水増し請求の問題はないかと思います。
用紙は限りある資源である木材から作られています。
地球環境の為にも、不必要な印刷予備紙は今後少なくする方がよいのではないかと思います。
東大阪在住。印刷系・通販系が得意です。半年で取得するPマーク導入支援、SNS・懸賞サイトを使った、ローコストSEO対策・コンバージョンアップ、会社を変えるISO9001、効果的なSPツール・プレミアムグッズ・景品等の解説をブログでおこなっています。 現在はお仕事の依頼を受け付けておりません。
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2010年5月26日水曜日
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