印刷のクレームに「ドライダウン」があります。
ドライダウンとは・・・・オフセット印刷でインキ濃度の問題です。
乾燥した後の印刷濃度が印刷直後の印刷濃度に比べて減少する現象のことです。
簡単に言ってしまうと、印刷最中の色調合わせ時の色と、加工し納品した時点での色調が異なる現象で、マット系や特に上質系の用紙でよく見られる現象です。
ドライダウンになると色が浅く感じたり、カスカスになっているような感じに見えます。
印刷用紙の中にインキが浸透する為に色調合わせ時と納品時とでは印刷面の平滑性が異なる為、インキの厚みが浸透により異なる為、起きる現象です。
ドライダウンによるクレームを防ぐにはオペレーターのスキル頼りになる場合が多くあります。
究極の選択肢として用紙をマット系・上質系からグロスのある紙に変更する手段もありますが、お客さんのオーダーや広告宣伝をする内容により質感を求められた場合、用紙の変更はできません。
印刷立会などの場合、乾くまでの時間(あくまで半乾きであり、時間の経過によりさらにドライダウンが進行する場合もある)がかかる為、常にドライダウンの予想をし、厚めにインキを盛ってもらうように指示していました。
当然、その場にある色調見本(責了紙)との色合わせはベースの色合わせになり、そこからは「感」の世界になります。
これほどあやふやな世界はなく、納品されたときにドライダウンの予想が外れる事もあります。
ドライダウンのクレームを物理的に排除する方法として、一部印刷会社では、「速乾くん」を導入している会社があります。
私も「速乾くん」の威力は目の当たりにした事がありますが、「速乾くん」を使うことにより、ドライダウンによる品質クレームは限りなく「ゼロ」になっていました。
現在はインキも改良され、用紙も改良されていますが、まだまだ「ドライダウン」のクレームはあるかと思います。
ドライダウンのクレームを防ぐ一つの方法として「速乾くん」は物理的な防止手段ではないかと思います。
東大阪在住。印刷系・通販系が得意です。半年で取得するPマーク導入支援、SNS・懸賞サイトを使った、ローコストSEO対策・コンバージョンアップ、会社を変えるISO9001、効果的なSPツール・プレミアムグッズ・景品等の解説をブログでおこなっています。 現在はお仕事の依頼を受け付けておりません。
analytics
このブログを検索
2010年5月29日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
人気の投稿
-
印刷予備は印刷予備紙とも言われます。 印刷は工業品ですが、それぞれの製品により、色数・色調・加工方法が異なるため、印刷物を作成するときに印刷予備(印刷予備紙)が必要になります。 印刷予備(印刷予備紙)は実際に製品を印刷する前の準備用の用紙・印刷途中でチェックするための用紙...
-
このページまたはページ セットの平均価値です。 (トランザクション収益 + 合計目標値)÷(ページまたはページ セットの合計ページ表示数)で算出されます。
-
閲覧されたページの合計数です。 同じページが繰り返し表示された場合も集計されます。
-
グーグルのモバイル広告は、携帯末端での検索結果、ディスプレイネットワークのウェブサイト、アプリ内に表示されます。 携帯電話やタブレット、スマホを使用している利用者に対し、一日中、商品やサービスなどのビジネスをアピールする事が出来ます。 また、Android(アンドロイド)向...
-
検索エンジンを使わずに、お気に入りやメルマガ、URLを直接打ちこむ等、直接サイトを訪問した訪問者(ユーザー)の事。
-
IP アドレスに基づいて特定されたユーザーの所在地(都市)。
-
アクセスに関連付けられた最終イベントの対象となる広告主。
-
IP アドレスに基づいて特定されたユーザーの所在地(大陸)。
-
ユーザーが指定したページまたは一連のページを閲覧した平均時間です。
-
Googleは Flash ファイルをインデックスに登録できますが、Silverlight など他のリッチメディア形式のコンテンツについてはまだまだ多くの課題を残しています。 リッチメディア形式は視覚メディアのため、Googlebotでは問題となる場合があります。 一部のイン...
0 件のコメント:
コメントを投稿