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東大阪在住。印刷系・通販系が得意です。半年で取得するPマーク導入支援、SNS・懸賞サイトを使った、ローコストSEO対策・コンバージョンアップ、会社を変えるISO9001、効果的なSPツール・プレミアムグッズ・景品等の解説をブログでおこなっています。 現在はお仕事の依頼を受け付けておりません。

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2010年12月29日水曜日

中小企業の経営改善 初めに

ここのところ、景気のいい話は、私の周りには結構あったりするのですが、まだまだ、景気を底上げするほどの景気回復になっていません。

倒産情報等が、日々更新されている状況です。

そこで、今までは有料でおこなっていた経営改善・業務改善の手法を公開していく事にしました。

ただし、対象会社の実情が判らない為、一般論的な事になります。

この為、そのまま実行してもマッチするかどうかは判りません。

アイデアの一部として捉えていただくのが良いでしょう。

アイデア、情報、手法、考え方等は提供しますが、実践するのは、改善をしたいと思っている方々です。

実際、コンサルタントに任せればいい、コンサルタントがうまくやってくれると考えてコンサルタントを入れていたり、入れようとしたり考えている方もいるかもしれません。

それは間違いです。

コンサルタントは言う事は言いますが、実行するのはあくまで、企業さん側です。

コンサルタントによっては、任せてくれれば、必ず上手くいきますと言うような事を言うコンサルタントもいますが、それは嘘。

改善をしようとする側が「やろう」という気がない限りうまく行くはずがありません。

一緒にやるのではなく、改善する側がやらなければならない。その為の手助けをするというスタンスを取っています。

また、広告や宣伝のコンサルタントも、うちでやれば必ず売れますよ!!というコンサルタントも多くいますが、それも嘘です。

一時的に売れたり、安売りして売れたりはしますが、利益を確保したまま売ると言う事は、かなり難しく、テクニックがいります。

私の立場は、利益を確保したまま売りたい、継続して売りたい、安易な値下げはよくないと言う考え方です。


このような理由の為、直接お話を聞かないで、コンサルティングという事は、あり得ないわけです。

しかし、このような経済状況、少しでもヒントになればと思い、対象企業を想定して、今後記事を書いていきます。

そのあたりはご理解いただき、読んでいただきたいと思います。

2010年12月19日日曜日

ISOを簡単にいうと

ISOを簡単に言ってしまうと、経営のツールです。

ISO9001を簡単に言うと、経営改善

ISO14001を簡単に言うと、環境改善

ISO27001を簡単に言うと、情報セキュリティ

ISOをお荷物にしないで、正しく運用している会社・組織は、時間はかかりますが、経営改善が行われ、環境改善が行われ、情報セキュリティが守られる組織が出来上がります。

看板だけのISOでは、ただの重荷で経費を無駄使いするものになります。

ISOをやらなければならないのであれば、ISOを利用して、組織を健全化し、売上・利益を守りましょう。

ISOが無駄だと思ったら、即刻やめるべきです。

お荷物になり会社にとって何のメリットも見出せません。

ISOが取引先の関係でやめられない場合は、お荷物にならない運用を行いましょう。

2010年12月18日土曜日

ISO9001 ルールは文書化が必要か

ISO9001の導入にあたり、ルールを文書化する必要があるのか?

要求事項になければ文書化する必要はありません。

ただ、「文書化」と、「文書化された手順」は違います。

文書化とは、文書を作ること。

文書化された手順とは、手順を確率し、文書化(文書の作成)し、実施し、維持する事です。


ルールの文書化、ルールとはどういう性質のものか考えましょう。

何故ルールがあるのか?

それは、「決まり事を守る為」。

その決められた決まり事=ルールは守らなければならない事。

それを文書化しないで、暗記して頭に入れておくと言う事を、そのルールを必要としている組織全員が実施できるか?

忘れないか?

欠落しないか?

そのような事が無ければ、敢えて書面に落とす必要はありません。

忘れたり欠落したりしない為に、文書化し見えるところに貼ったり、配布したり、携行したりするのです。

ルールを必ず文書化する必要はありません。

しかし、文書化しないで、守られる性質のものなのか?

文書化するかしないかはそこがポイントになります。

ISO9001 ルールは文書化が必要か

ISO9001の導入にあたり、ルールを文書化する必要があるのか?

要求事項になければ文書化する必要はありません。

ただ、「文書化」と、「文書化された手順」は違います。

文書化とは、文書を作ること。

文書化された手順とは、手順を確率し、文書化(文書の作成)し、実施し、維持する事です。


ルールの文書化、ルールとはどういう性質のものか考えましょう。

何故ルールがあるのか?

それは、「決まり事を守る為」。

その決められた決まり事=ルールは守らなければならない事。

それを文書化しないで、暗記して頭に入れておくと言う事を、そのルールを必要としている組織全員が実施できるか?

忘れないか?

欠落しないか?

そのような事が無ければ、敢えて書面に落とす必要はありません。

忘れたり欠落したりしない為に、文書化し見えるところに貼ったり、配布したり、携行したりするのです。

ルールを必ず文書化する必要はありません。

しかし、文書化しないで、守られる性質のものなのか?

文書化するかしないかはそこがポイントになります。

2010年12月12日日曜日

会社を建て直す、中小企業の経営改善 今日の延長に明日は無い

「景気のせい」という理由で業績が悪化、負債が膨らみ、民事再生、破産手続等に踏み切る会社組織が多くあります。

「景気のせい」っと言うので最近一番多いのが「リーマンショックの影響」「リーマンショックを引きずって」等「このところの倒産では、「リーマンショック」がキーワードになっています。

しかしながら、「リーマンショック」があったにもかかわらず、会社・組織を大きくしている会社も多くあります。

両者の違いは何なのか?

多少ならずとも影響はあったが、その影響を乗り切るだけの力があった。

その力とは、資金力・人材力・営業力・本業力等色々な要素が付いてまわり、一言にここが優れていたと言うのは無い。

トータルバランス、トータルスペックが他の会社とは違ったと言う事になります。

現在、売上を伸ばしている会社でも日々変化を求め、苦難の道を歩んでいます。

売上を伸ばしている会社ですら、日々の努力を行っている。

日々の努力があるからこそ、売り上げが伸びているとも言えます。

日々の努力と言ってもそれは、それぞれの会社により、違います。

自社の不得手な部分や新規顧客獲得・生産体制の見直し・不良率の削減・時間の短縮・内製化・品質の向上・効率化・自動化・社員の意識改革・ミスの削減等々、手を付けるところは違ってきます。

そこが経営改善になります。

「営業が新規を取ってこない」

「生産現場の効率が悪い」

「経費ばかりかかっている」

「不良率が一向に改善されない」

「社員がいつまでも会社に残っている」

「外注費がかさむ」

「品質が一定しない」

「どの部署も効率が悪い」

「システムが自動化されていない」

「作業が自動化されていない」

「社員に活気が無い」

「どの部署もミスが多い」

「原価が高い、原価の設定を安くすると収益が出ない」

経営者が会社のマイナス面を見ると、このように思ったりしていませんか?

それを部下の責任や、個人の責任にしていませんか?

「営業が仕事を取ってこないから営業が悪い。」

「ミスをした者が悪い」

「不良が多いのは現場のレベルが低いからだ」

「外注ばかり使うのは、手配する者やそんな仕事しか取れないものが悪い」

「やたらと会社に残っているのは、能力が無いからに違いない」

「品質が安定しないのは、現場が悪い」


等々。

誰かの責任にしていませんか?

それは間違いです、社長の責任であり、取締役の責任です。

誰かの責任にするのは、社長や取締役の責任転嫁です。

悪いと言うのであれば、悪いのを良くする為に何かしましたか?

部下任せで、言いたい事だけ思いつきで、言っていると言う事はありませんか?

そんなことは無い、悪いのは、悪い者が悪いのだ。

と言うのであれば、そこまでです。

そうか、じゃあどうすればいいのだろう?っと思った経営者は、立ち直れるチャンスがあります。

社長や取締役はまず何をすればいいのか?

「見直し」と「怒らない」と「コミュニケーション」です。

具体的に何をすればいいのか?

それは自分達で考えて下さい。

判らなければ、アドバイスをします。

ケッ、コンサルの手に引っかかるかよっと思った方も多いはず。

独自で頑張ってください。

書店で本を買ったり、ネットで無料の情報を集めるのも良いでしょう。

そこに全てがあるか?

自社に合うものなのか?

一般論で通用するのか?

理想論でいいのか?



今日の延長に明日はありません。

2010年12月8日水曜日

印刷会社の新規獲得6 実践

立てた戦略と戦術を実行します。

新規は時間が掛かるので、じっくりと種まきから始めなければなりません。

種まきから、芽が出て、成長して、一本の木になるまで数年かかります。

もちろん、新しい会社に真っ先に入る事が出来れば、一番いいのですが、

大半は、既に同業者が入っている。

それを切り崩すだけの、戦略と戦術が必要になります。

生半可な戦略と戦術、小手先のテレアポや飛び込みが通用しないのはこのためです。

同業他社を踏み台にして新規を獲得する。

新規を取った後は、新規が既存になる為、防衛する事も必要になります。

これを怠ると、どんどん売り上げが目減りしていき、焦って無意味な飛び込みやテレアポを行うように指示してしまう。

焦る前に手を打たなければなりません。

それだけ新規獲得には時間が掛かります。

即効性を求めるのであれば、同業他社から、自分の仕事を持ったまま移籍してくれる人を引き抜くしかありません。

前と同じ職場よりも1.5倍か2倍の金額を提示しない事には動いてくれないでしょう。

ただその得意先が、引き抜いた人との繋がりが大きいと言う場合のみ有効です。

会社と会社で繋がっていたり、社長や先代と繋がっているようでは、移籍しても仕事は前の会社に残ったまま。

引き抜くのであれば、その人との繋がりが太い人をヘッドハンティングするしかありません。

それであれば即効性があり、売り上げの大幅アップは見込めます。

しかしそれも一時の物で、また次の年、新たな人材を探すことにもなります。

その人が居なくなれば、得意先は消滅してしまいます。

組織と組織で向き合わなければ、人に左右されるクライアントばかりになってしまいます。

又自社の底上げにもなりません。

新規を獲得する為に新しい人を雇う、その人にだけノウハウがある。

今までいる人たちには、ブラックボックスになってしまうのです。

そうならない為にも、戦略を立て、戦術を組み立て実行する。

長い時間はかかりますが、組織としてノウハウを付けていくので、会社の財産になり、会社の地力の底上げが出来ます。

一年目より、二年目、二年目より三年目っと時間を重ねれば、より確実に新規が獲得できる体制が取れるようになります。

生半可な道のりではありませんし、分析を間違えば、違った方向に行って効果が出ない。

冷静かつ客観的な分析が要になります。

冷静な分析を行うことで、自分の立ち位置を見極め、それに基ずき、戦略や戦術を立て、実行する。

しかも、相手から見つけてくれて指名発注をしてくれる、相手が勝手にこちらの土俵に乗ってくれるように実践を行います。

実践を行ったら、後は効果を待つだけ。

じわじわと、効果が出てきます。

半年経つと目に見えて効果が出るようになり、一年後にはそれまでの新規活動で得た新規顧客より多くの顧客を掴めるようになります。

相手が求めているものを提供できる会社が、生き残り新規を獲得できます。

2010年12月7日火曜日

プライバシーマークの付与契約が終了しても表示を行っていると

(財)日本情報処理開発協会 プライバシーマーク推進センターのHPで公表されてしまいます。


現在公表されているのは、

ユビキタスエージェントテクノロジー株式会社
東京都港区
10822669(01)
http://www.uat.jp/

株式会社シナジー
東京都品川区
A821751(01)
http://pub.synergy-kk.co.jp/kozin.html

グローバルエリアネットワーク株式会社
東京都港区
A821394(01)
http://www.global-area.net/

半沢測量設計株式会社
宮城県仙台市
A840009(02)
http://www.hnzw.co.jp/hogo/hogo.html

有限会社ハートトゥハート企画
東京都練馬区
A830055(01)
http://heart-kikaku.com/
*上記URLには、A83005(01)として認定番号が表示

株式会社アースプランニング
岐阜県各務原市
J190007(01)
http://www.web.or.jp/

株式会社クラフト
東京都中央区
10822780(01)
http://www.net-craft.co.jp/privacy.html

当協会は、プライバシーマーク付与事業者の正当な利益を守るため、引き続き、不正使用の事業者に対し監視とプライバシーマーク(ロゴ)の削除要請を行うと共に、必要に応じ法的措置を講じることも含め、対処していく所存です。


とありますので、不正使用はしないようにしてください。

公表されていますので組織の社会的信用を落とす事になります。

2010年12月6日月曜日

印刷会社の新規営業5 戦略と戦術

戦略が無い事には方向性がバラバラになってしまいます。

その戦略を立てる為にも前回分析を行いました。

その分析に基づき、戦略を立てます。

戦略ですので、1ヶ月経ったら方向を真逆にすると言うような発想はしないでください。

それは戦術になります。

長期的なスパン(1年から3年)で見据えて立てるようにします。

新規を取る為にどうするのか、何をするのか、何をしないのか、どのように攻めるか、ISO的に考えれば計画書になってきますね。

戦略が出来たら戦術を決め実行します。
実際にどのように行動するかです。
どのような情報をもとに、どんなツールを持たせ、誰が、いつ、どこを、どのように、攻めるのか。

むろんそこには、飛び込みやテレアポは介在しません。

コールセンターにアポを取らせると言う方法もありますが、

売り込みには変わりません。

対等のビジネスパートナーを目指すやり方で、アポを取らなければなりません。

相手からアポを取ってくれてそこに出向く、又は来させる、と言う方法が一番最強です。

相手が勝手にこちらの土俵に乗ってくれるので、こちらは何の苦労もなく、商談に挑めます。

自分で物を買う時に、探して、注文しますよね。

その時に相手の事を業者だ、なんとか安くさせよう。

って考えたりしたことありますか?

自分で価値を決めて、それにふさわしい対価であれば、払っていませんか?

それをセールスされてもいませんよね。

失敗する事もありますが、色々な情報をもとに決めてませんか?

ただ同じ物の場合は価格やアフターサービス等を付加しますよね。

法人対象でも同じです。

新規開拓の鍵はそこにあります。

相手にとって必要且つメリットがあると思わせる必要があります。
そして、探させる必要があります。

しかし残念ながら、それは、自分の会社を分析してからでないと出来ません。

2010年12月4日土曜日

印刷会社の新規営業4 分析を行う

新規獲得は、営業個人でやっていても、なかなか効果は出ません。

個でやるには、負荷が大きく掛かってしまいます。

組織で新規に取り組みます。組織で取り組み、社長、取締役、部長がまず率先して行動を起こす。

この時点で、「嫌だ」「やりたくない」「新規は下っ端の仕事」と考えている人であれば、この先は読む必要はありません。

独自のやり方で頑張ってください。

ただここからも、公開できる範囲内ですので、答じゃなく、ヒントです。

ここまでの整理です。
1-飛び込みやテレアポはしない。
2-長期戦を覚悟する。
3-対等なビジネスパートナーを目指す。
4-相手の心理を考える。
5-情報を引き出す営業スタイル。
6-社長・取締役・部長が率先して行動する。

ここまでで何かひらめいた方は、コンサルタントを生業にした方が良いです。

印刷会社に埋もれる必要はありません。

ではここからは、新規を獲得する為にする事です。

まずやらなければいけない事は、自分の会社の立ち位置をはっきりさせる事です。

自社の立ち位置。

客観的な評価を行います。

立ち位置をはっきりさせるには、自社の分析を行います。

1-品質
2-納期対応
3-サービス
4-スピード
5-価格
6-コミュニケーション
7-提案能力
8-企画能力
9-独自性
10-他社より劣る事
11-他社より確実に勝っている事
12-新規開拓能力
13-深耕能力
14-分析力
15-マーケティング
16-デジタル化
17-ITツール
18-協力会社のレベル・質・対応力
19-購買能力
20-紹介能力
21-営業支援力


これらの分析を行い、戦略を立て、具体的な戦術(手段)に移ります。

2010年12月3日金曜日

印刷会社の事務ワーク自動化

印刷会社の営業マンの仕事として、最も時間を取られるのが、プレゼンするために考える時間と、プレゼンの作成。

普通の会社はプレゼンに力を入れて、新規案件や新規取引先を探すのに躍起になっています。

このあたりが、印刷業界が、いろんな産業の下支えになっていて、人員等も他の産業から印刷産業に比較的流れやすい傾向にあります。

これが普通の会社なんですが、営業マンの仕事で、見積もりや受注伝票の作成に一番時間を取られている会社って、案外結構多かったりしてます。

いわゆる、普通ではない会社です。

自動化されていないんですよね、事務ワークが。

こんなことで時間を取られているようでは、新規案件や新規得意先を取れと言われても、無理です。

見積もりと原価計算書が連動していない会社も多いですね。

これも時間の無駄です。

同じ内容で、違う書類を書かなければならないなんて、バカバカしい。

って普通は思うんですけど、何故か印刷会社の営業って、受け入れちゃうんですよ。

うちの会社はこうだから、こうしてください、っと言われれば、新入社員はもちろん、他業種から流れて来た人でもそうなってしまう。

ランクが下の会社に来てしまったから仕方がない、印刷屋なんてこんな業界だよな~っと。

実際にほとんどの会社がそうなんで仕方ないと言えば仕方ないのですが。

印刷の見積もりの仕方も複雑だったりするのですが、完全自動化まではいかなくても、半自動化までくらいだったら出来るんですよね。

でもあまりみんなしたがらない。

エクセル使えないと言うのもあるかもしれないけど、ほんとはその業務内容が好きだから。

新規するのに言い訳が出来るから。

予算は達成しなければならないけれど、既存のAクライアントから、見積もりを頂いていまして、1000部から、10,000部までは千刻みで、10,000部から500,000部までは10,000刻みで見積もりしなければならなくて、新規行けませんでした。

ちょっと極端ですが、こんな感じです。

忙しく見せる事が出来るんですよね~、電卓叩いて、PCに打ち込んで、また電卓叩いて。

本人は必死にやってるかもしれませんが、それって一から作ると同じ内容でもかなりの重労働。

めちゃくちゃ時間がかかります。

でもそれを、嬉々としてやる、何故か、時間が潰せるから、忙しそうに見えるから。

社内の伝票作成も同じ。

何故か知らないけれど帳票が山のようにある。

帳票を作る時にシステムが自動計算をしてくれない。

こんなんじゃ、新規やれって言われてもそちらに時間が食ってしまいます。

当然、手作業が多くなれば、それだけミスも増えてきますので、時間はかかるわ、ミスは多くなるわ、作業効率は最悪の状態です。

それでISO9001の認証取っていると言ってる印刷会社も多く、マジですか?っと思ってしまいます。

そんな会社は看板だけのISOで業務改善や経営改善には全く興味が無いのだろうけど。

上場している印刷会社はやっぱりその辺は、かなり自動化されたり、専門の部隊があったり営業に対するフォローが行き届いていたりします。

中小になると、一部の会社以外、全部営業の仕事。

気合いで新規取ってこーいでも、いいのですが、それだけの事務ワークがあると気合も何もありません。

幾つもの会社の内情を見て、やっぱり印刷会社は斜陽産業。

こりゃだめだ。

見かねてこうしたらどうですか?っとサービスで言った事もあるのだが、

聞く耳持たない経営者が多い産業ですね。

自動化して、営業マンの鎖解いてあげないと。

その鎖にしがみついてる人が、大半の様な気もするけど。

営業効率の低い会社はこの先が見えてしまいます。

2010年12月2日木曜日

営業の負担を軽減する 半自動印刷見積もり作成ソフト

印刷見積もりの自動化ソフトと言っても、私が、エクセルで作ったものですが。

見積もり画面写真JPG.JPG

前画面で表示しても、全て表示されない印刷見積もりの複雑さというか工程の多さ。

ピンクのところが入力するところ。

基本原価に何パー乗せると言う発想なので、それぞれの項目でパーセンテージが設定できるようになっています。

原価計算書と、見積もりを合わせた物です。

カーボンオフセット用の見積もりフォーマットもありますが、これと似たような感じです。

欄外にLCAの計算書式があるだけ。

なのでカーボンオフセットやカーボンフットプリントをやりたい場合にも使えますが、

データはそれぞれの会社で取ってください。

このエクセルのソフト欲しい人というが居れば、差し上げます。

お気軽にコメントかメールでご連絡ください。

2010年12月1日水曜日

印刷会社の新規営業3 新規を獲得する為に何をするのか。

新規を獲得する為には、いったい何が必要になってくるのか?

何をすればいいのか?

どうすればいいのか?

というところにぶち当たります。

会社によっては、報償を出す。

ローラー作戦を展開する。

同業に走る。

それも一つの手。

どれだけの効果があり、どれだけ、営業がやる気になるか?

その辺が問題になってきます。

末端の営業に新規を取れとケツをたたく上司の人。

自分はどれだけ新規を取ってきました?

「俺は取締役だから新規取らなくても良いんだよ。」

「俺は営業部長だからマネジメントだけすればいいんだよ。」

「俺は新規をやる為に会社に来たわけではない、経営改善のために来たんだ。」

いろんな理由で、部下には新規を取るのを押し付けて、

実際に新規活動を行っていない人達。

それでは、いくら、部下のケツをたたいても、成果は出ません。

会社で一番のセールスマンは社長

次が取締役

次が部長

次が課長

次が係長

次が主任

そしてヒラ。

当然と言えば当然です。

それだけのサラリーをもらっているんだから。

新規取るのは部下の仕事ではありません。

まずは社長や取締役や部長が実践する。

そこで取れた新規を、部下に分け与える。

同行して部下に新規獲得のノウハウを教える。

一見当たり前の様な事ですが、実践している会社ってどれくらいあるでしょうか?

デスクにふんぞり返ってるのが仕事ではありません。

積極的に外に出るのが部長以上の仕事です。

新規・既存・部下のマネジメントは当たり前のこと。

創業社長であれば、創業した当時、部下と一緒になって汗水流しましたよね。

その時、どうやって新規取ってましたか?

大きな会社になればなるほど、今は敷居が高くなってきていますが、それでも、まだまだ創業した当時の「やり方」で十分通用します。

それを実践して部下にノウハウを付けさせ、そのノウハウを部下は部下なりにアレンジしていきます。

それでも駄目だった、俺は二代目三代目雇われ社長っと言う場合、困りましたね。

社長自体が、新規獲得のためのノウハウを持っていない。

それではいくら部下のケツをたたいても、会社に新規獲得のためのノウハウが無い。

そうなってしまったら、ノウハウを持っている者を雇う、新規獲得のためのセミナーやコンサルタントに話を聞く。

社長や取締役や部長が新規を取る為にはどうすればいいのかという事を、勉強しなければなりません。

部下に、「新規取ってこい」と言って、部下から「どうすればいいのですか」と聞かれたら、どうしますか?

「飛び込みでもテレアポでもしろ」でも構いません。

そこでもまた、部下から「どうやってやるんですか?」

と聞かれたらどうしましょう?

実際にやって、手本なり見本なりを見せなければなりません。

そこで「そんなことも知らないのか!」といっては、ダメです。

部下はあなたを試すために言っています。

そこで「そんなことも知らないのか!」と言ってそのままでは、

部下は(口先だけの人だな・付いていけないな・質問したのになんで怒られるんだ)等心理的に感じてしまいます。



「俺は取締役だから新規取らなくても良いんだよ。」←新規を取るのは仕事です。

「俺は営業部長だからマネジメントだけすればいいんだよ。」←新規を取って部下に分け与えるのが仕事です。

「俺は新規をやる為に会社に来たわけではない、経営改善のために来たんだ。」←経営改善には新規を取ることも含まれます。

まずは上司である人が率先して手本を示しましょう。

2010年11月28日日曜日

印刷会社の新規営業2

印刷会社の新規営業で、営業にどんなツール持たせてますか?

会社案内・会社概要・印刷サンプル・簡単なプレゼンシート等でしょうか?

それでどれだけ効果が出ていますか?

印刷サンプルも、シールやSPに繋がるサンプルであれば、多少興味を持ってくれる可能性があります。

そういう意味では、SPツールに繋がる印刷業を行っている会社は、有利です。

が、サンプルの持ち逃げがやはり多いですね。

サンプルだけもらって、既存の印刷会社に投げる。

何故そうなってしまうか?

新規取引先は「何があるか判らないから、怖い」。

印刷発注者が印刷会社を切り替える事によって、何か起こった場合の責任を取りたくない、リスクを冒したくないと言うのが、心理的に大きくあります。

そのあたりのステップを新規営業をかける側は考えないと、なかなか新規獲得にたどりつけません。

なかには、情報収集として、色々な業者と会う方も多くいらっしゃいます。

それはあくまで情報収集であって、取引先とは考えていません。

何故か?

最近の会社は取引先をホストに登録します。

その際、取引先の要件を記入する書式が大抵の場合あります。

会社の事聞かれましたか?

取引銀行・社長・売上高等。

聞かれてなければ、それは情報ソースの一つとしかみられていません。

しかしながら、情報ソースの一つとして見られ、何度も会ってくれるようになれば、一つのステップは越したことになります。

相手がこちらに近寄ってきてくれ始めています。

ただし、売り込んでしまっているので、あくまで、「業者」。

対等なビジネスパートナーには程遠い関係である事には違いがありません。

業者と見られてしまうと、発注者側が強い立場に自然となってしまいます。

特に印刷会社は、無駄に頭を下げる、気にいってもらうようにする事に全力をあげたがります。

そうする事により、仕事が「もらえる」っと思っているところがあります。

「もらえる」発想がある限りは、優良な新規顧客は獲得できません。

必要だから買う、必要とされているから提供する。

新規獲得までは、知り合ってから、発注までどれくらいかかるのか。

こればかりはどれだけの段階を経た結果とタイミングになります。

そのタイミングもどれだけ相手から情報が引き出せるかによってきます。

「こんちは~、印刷物何かありますか~、またきま~す」

これでは、情報もくそもあったものではありません。

2010年11月27日土曜日

印刷会社の新規営業・新規獲得

「」は発言
()は心の声
何もなしが印刷会社営業

○○会社の○○と申します。

印刷のご担当者の方はいらっしゃいませんか?

「ハイ、私ですけど」
(また印刷会社だ)
近くに寄らせてもらったので訪問させていただきました。

何か印刷でお困りの事ありませんか?

「いえ、特にないです」
(めんどくさいなぁ)

印刷物を弊社では格安で短納期で高品質でやらせていただいております。

「は~、そうですか」
(どこも同じだなぁ)

こういったサンプルも出来ますので、何かありましたらご連絡ください。

「あ~時間ないので・・・」
(忙しいのに早く帰れよ)

お名刺だけでも交換させていただけませんか?

「あ~ハイハイ」
(名刺もったいないなぁ)

また寄らせていただきますのでよろしくお願いします。

「は~」
(来なくていいって、誰が来ていいって言ったんだよ)

では失礼いたします。一礼。

「・・・・」
(全くもう・・・)

(もらった資料を一瞥して)
「資源の無駄だな、要らないし、次来たら居留守使おう」
*ゴミ箱へポイ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大分端折ったりしましたが、印刷会社のテレアポや飛び込みは大体こんな感じではないでしょうか?

鉄砲も数撃てば当たると言いますが、こんなやり取りでは、数撃ってもなかなか当たりません。

完全に押し売りや売りつけているのと同じになっています。

また営業の仕事は、如何に相手から情報を引き出すかにより、営業戦術を立てます。

上記のようなやり取りでは、情報が全く引き出せていません。

これでは何度訪問しても、どこに訪問しても同じことになってしまいます。

いくら一生懸命テレアポや飛び込みをやっても成果が上がりません。

じゃあ、どうすれば新規の仕事が取れるか?

その問題になる前に、いくつか検証しなければならないことがあります。

検証が終わってから、戦略を立て、戦術を作ります。

それに従い新規獲得を目指します。

そこから、成果が得るまで半年から一年。

特に印刷会社は、斜陽産業であり、底辺産業であるので、上場企業はともかく、圧倒的多数の中小企業が新規を取る為には、並大抵の努力(頭の努力)が必要になります。

新規取れない人間はいらないではなく、組織として如何に新規を取るかが重要になります。

2010年11月26日金曜日

新規顧客を獲得する

企業は既存の得意先だけでなく、新規顧客を開発しなければ、縮小していくばかりです。

いや、そんなことは無いと言う方は、既存だけで十分成長している会社さんです。

新規の取引先なんてそうそう上手く取れない。

新規を行うにあたりどんな手があるでしょうか。

テレアポ

飛び込み

DM

HP

ブログ

ツイッター

展示会出展

縁故

友人・知人

取引先の紹介

銀行の紹介

ビジネス交流会

公共団体の交流会


あげてもきりがありませんね。

でも何故かうまく新規が取れない。

何故か?

的を外しているからです。

必要のない人のところへアタックをかけても徒労・時間の無駄。

必要な人に必要なものをプレゼンする。

これが最短の道です。

じゃあ、そういう人たちをどう見極めるか。

それが、紹介であったり、広告宣伝であったり、交流会であるわけです。

紹介は別として、広告宣伝や交流会等経費をかけたくない。

それはそうです。経費をかけて、売り上げが伸びなければ、ドブに金を捨てるようなもの。

じゃあ、テレアポとか、飛び込みであれば経費がかからない。

っと考えたりしませんでしたか?

それが一番の間違い、テレアポや飛び込みを行う余裕がある人たちが行うのであれば、想定している経費の内で処理できますが、仕事の半分や専門で新規をやらせるとなると、それこそその人件費が無駄になります。

じゃあ、全社で電話をかけさせてやれば負担が分散できるっと考えがちですが、普段テレアポなんてした事のない人たちが出来るか?この出来るかは、スキルがあるか?です。

仮に優良な顧客に結び付いたとしても、スキルが無ければ、結びつきも無くなります。

更に会社の印象が悪くなってしまう場合も多くあります。

またテレアポや飛び込みは慣れていないと、マインドが下がります。

多少お金がかかっても、確実に会社に呼び込む方法を取るしかありません。

究極は営業マンが居なくても新規顧客が獲得できる方法を取る事です。

そんな方法があるのか?

あります。

営業マンが外に出なくても、営業マンが外に出る時は打ち合わせという会社が、存在しています。

上手くお客さんを呼びこんでいるから出来る事です。そして客が客を呼び込みます。

しかも営業にかかる人件費が大きく抑えられます。

どうするのか?どうすればいいのか?

ただし、すぐに効果が現れると言う事はありません。

半年から1年効果が現れるまでにかかります。

そんな悠長な事は言ってられない。

そんなに時間がかかるのであればやってられない。

今すぐ効果が現れる新規開拓方法が欲しい。

残念ながら・・・・それはありません。

あるとすれば、魔法かドラえもんです。

新規開拓は、一朝一夕にできるほど甘くはありません。

2010年11月10日水曜日

まだまだ強い、「萌え系」


日本の経済全般に暗雲が立ち込めているなか、まだまだ金になる産業が「萌え系」。

一時期のブームより、一人が投資する金額が減ったとはいえ、すそ野は大きい産業です。

ペットボトル、抱き枕、シーツ、タペストリー、色紙、クリアファイル、下敷き、マグカップ、タンブラー、のぼり、ポストカード、便せん、ポスター、ステーショナリー、筆記用具・・・・。

ありとあらゆるジャンルに進出し、コスチューム、小道具まで。

らき☆すたの街おこし。

そして西武鉄道。

この業界、キャラと物のレア性、キャラが使用しているモノ、で商売が成り立ってしまうある種特殊な業界。

一人が投資する金額が減ったとはいえ、まだまだ成長する産業である事は間違いがない。

こういう私も、クライアントの依頼で萌えキャラ色紙やタンブラーを手掛けました。

お付き合いの上仕方なく受けた仕事でしたが、実際は、かなりいい仕事になりました。

まだまだ侮れません、「萌え系」。

*注意
仕掛けによってはまったく商売にならない可能性があります。

仕掛けの方法をよく考えて下さい。

ユーザーが何を求めているか、このキャラでこれがあれば、と思うような商品の開発やサービスの開発が必要になります。

なんでも「萌え系」にすれば成功すると言うわけではありません。

2010年10月25日月曜日

印刷のクレーム対策やミスの原因

印刷物は生き物とよく言われるものです。

印刷物は工業品でありながら、一品一品の品質要求度が違う為、工芸品でもあります。

工業品でありながら工芸品である為、クライアントとのコミュニケーションが大きくモノを言うようになります。

この仕上りであれば色調のクレームは来ないと言うクライアントもあれば、この仕上りだとクライアントからクレームが来ると言う場合も。

同じ仕上りでもクライアントに左右されてしまいます。

この為、クライアントとのコミュニケーションが大切になってきます。

この点、印刷物は色が付いて居れば文句は言わないと言うスタンスの印刷物であれば、リバースオークションで十分コストを抑える事が出来ますが、少しでも色調に拘りがある場合は、リバースオークションに向きません。

トラブルの基になります。

印刷会社基準と発注者側基準とでは、乖離している場合が多くあります。

この為、色調に関するクレームについては、リバースオークションであれば、印刷会社は強い立場にあります。

現状リバースオークションのオークション画面ではそこまでの詳細を掲示している会社は少ないので、刷りっぱなし(サンプリングなし)、高速回転が可能になる為、ある程度安くても利益の確保が可能です。

これはリバースオークションの例で、普通の取引であればクレームは厄介ですね。

ISO9001をきちんと導入していれば、誰がその製品の出荷許可や次工程へのリリースを許可したのか、検査の結果がどうであったか等明確になる要素が多い為、クレームに対する対策案(是正処置)も立てやすくなります。

インク垂れや油垂れが起こってしまった場合、サンプリングの基準がしっかりしていれば、印刷途中で発見できます。

また、インク垂れや油垂れであれば、何故そのような事が起きたのか。

起きてしまった現象に対して、何が原因でその現象が起きてしまったか、根本的な原因を追及する事です。

物理的な問題であれば、報告もしやすく対策も立てやすくなります。

しかし「ヒューマンエラー」「人為的ミス」と言われる事が原因になってしまったクレームについてはなかなか、対策案が立てにくかったり、報告がしずらい場合があります。

「ヒューマンエラー」「人為的ミス」はなぜ起こるのか?

勘違い、その人しか知らない事項があり周りから発見できない場合等原因を人に求めがちですが、原因を人に求める限り、人が変われば再発します。

また人間は忘れやすい動物ですので、一定期間はそのクレームに対する事が共有されても、ある程度たつと、また同じクレームが他から来たと言うことも多くあります。

それは、原因を人に求めた結果です。

勘違い一つとってみても、何故その人は勘違いしたのだろう、何故勘違いする事が起きてしまったのだろう?勘違いを起こした時に同時に何かしていたのだろうか?勘違いした時間帯は?等、ただ勘違いした人が悪いではなく、何故勘違いという現象を起こしてしまったのか?

何が原因で勘違いを起こさせてしまったか?

その所を解決しないと、勘違いはほかの人でも、また同じ人でも発生します。

クレームは製造業では、切っても切り離せないものです。

しらみつぶしに潰しても、また新たなクレームが起きてしまう。

クレームを少なくするには、起きてしまった事の根本的な原因追求と、クライアントとのコミュニケーションが重要になります。

コミュニケーションを密にして、クライアントの品質要求レベルを聞き取り、フィードバックさせることも重要です。

顧客要求事項であり、要求事項を守った製品を納めて、クレームを無くす事に繋がります。

ただクレームは全く無くなりません、人が変わるだけでクレームが起きたりします。

クレームの要素はいたるところにあります。

ただそれらを如何に事前に潰すようにするか、未然に防止するようにするのが、会社組織の取り組みになります。

2010年10月15日金曜日

マネジメントシステム構築のコンサルティング料金が高いか安いか

とある企業さんに内部監査に行きました。

と言っても内部監査ってどんなもの?っという説明みたいなものだけど。

ま~これで、ちょっとはPマーク取得の為に役に立てたかな?

そこの社長と話をしていて、ISOの費用についての話が。

ま~Pマークにしろ、ISOシリーズにしろ、その企業単独ではなかなか取得は難しいもの。

そこにコンサルタントという輩がワラワラと来るわけだが、その費用。

ちょっと調べてみたら、だいたいPマークで120万から180万位。

ISOで100万から150万位の金額が相場みたいっすね。

で、問題はその金額が高いか低いか。

金額が高い低いはなんとも言えないっすね。

PマークやISOの看板だけ欲しく中身はいらないと言うのであれば高いだろうし、マネジメントシステムとして構築して会社を良くしようと言うのであれば、それは安いだろうし。

ただ、マークを取るだけで個人情報の漏えいや、品質事故の削減、売り上げの増加なんて事はまずない。

これだけは断言できる。

じゃあ、何故取得するのか?

それは、各企業によって理由は違う。

本気で個人情報の漏えいや、品質事故の削減、売り上げの増加をしたいのであれば別にマークなんて必要ないしね。

ま~それを急激に社内でやろうとすると日常の業務に大きく影響が起きたり、大きな設備投資をしなければいけなくなったり、社員どうしがぎくしゃくしちゃったり。

弊害の方が大きいだろうけど。

それを何とかするのが、マネジメントシステム。

マネジメントシステムで社員の意識がかわり、品質事故が減少したり、利益が増えると言うのはある。

又アンテナが増えたり、今までと違う事を行うと言う事でルーチン業務だけから、違う事を考えると言う事にも役に立つ。

ようは、使い様。

マークを取得するにしても、マネジメントシステムの認証なんかは使い様なんだな。

看板だけなら、そんなことも起きないけどね。

会社を本気で立て直したい企業にはマネジメントシステムは有効な手段ではある。

が、あくまでも手段の一つ。

生かすも殺すも企業次第。

そこにどうすればいいかとアドバイスを求められれば、アドバイスはする。

ただそのアドバイスを実行するには、生半可じゃ出来ないっすけどね。

ISOにしろPマークにしろ、看板だけなら短期で取ろうと思ったら取れる。

金さえかけりゃ、すぐとれる。

金で看板を買うのだから。

それで高いか安いかなんて言ったら高いっすよね。

中身はないんだから。

そんなマネジメントシステムなんて、社員にとってはいい迷惑だからやらない方がマシ。

そんなもの、どぶに金捨てるようなもんですわ。

中身があるマネジメントシステムであれば、そのマネジメントシステムだけではなく、あらゆる場面に波及する要素が大きい。

物の考え方から変わってくることもある。

やらないよりはやった方がいいけど、看板だけのマネジメントシステムなんて何の役にも立ちはしない。

ま~中身がある、マネジメントシステムの構築をしようと思ったら、それなりの時間とそれなりの経費がかかっちゃいますね~。

それが高いか安いかは、すぐには判断出来ないものですけどね。

2010年10月8日金曜日

PCR PA-BS-01 宣伝用および業務用印刷物

2010年10月7日にCFP制度試行事業事務局により「PA-BS-01 宣伝用および業務用印刷物」のPCR(プロダクトカテゴリールール)が認定されました。

この「PA-BS-01 宣伝用および業務用印刷物」は先に公表されていた、PA-AD-02【改訂版】出版・商業印刷物(中間財) とは違い、秤マークを付ける事が出来ます。

まだ、計算キットは用意されていませんが、考え方自体は、カーボンフットプリントの考え方に沿っていますので、PA-AD-02【改訂版】出版・商業印刷物(中間財)の計算キットが使えるかもしれません。

また、・PA-AD-02 【改訂版】出版・商業印刷物(中間財)・PA-BB-02 【改訂版】紙製容器包装(中間財)・PA-BC-02 【改訂版】プラスチック製容器包装を引用しています。

内容的には、インプット・生産工程・アウトプットの総計になり、アロケーションは重量比、カットオフは5%以下になっています。

用紙などバイオマスに関しては、バイオマスを焼却した場合はGHGは考慮しなくてもよい事になっており、FSC・再生紙等の用紙を積極的に使う事によりGHGが相殺されている考え方になっています。


基本的に一時データの収集は1年間の収集となっており、これから開始すると一年後からの運用となります。

これにより印刷物にも秤マークを付けれるようになりました。

対象外は以下ものもです。
・宣伝用印刷物のうち、「POP(92314)」、「包装紙及びショッピングバッグ(92317)」、お
よび「その他宣伝用印刷物(92319)」。
・宣伝用印刷物のうち、「書画、楽譜等(9215)」に分類される「カレンダー及び暦(広告
用でないもの)(92155)」、および「事務用紙製品(9351)」に分類される「手帳
(935116)」。
・業務用印刷物のうち、「使用書(92324)」および「その他業務用印刷物(92329)」。
・宣伝用および業務用印刷物のうち、印刷版を使用しないオンデマンド印刷により作
成するもの。
・宣伝用および業務用印刷物のうち、電子出版物(CD-ROM、DVD 等)。
・宣伝用印刷物の付録類(電子媒体、試供品等)。

詳しくは商品種別算定基準(PCR)(認定PCR 番号:PA-BS-01)宣伝用および業務用印刷物をご覧ください。

2010年8月10日火曜日

カーボンオフセット商品の今後

経済産業省主導のカーボンフットプリント、環境省主導のカーボンオフセット。

両者は似て非なるところがあります。

ただし計算方法等は、似通っている部分も多い為、今後は計算方法は統一されるのではないでしょうか。

特に経済産業省の押し進めるカーボンフットプリントについては、計算方法が細かくなっているため、いずれカーボンオフセットもこの計算訃報に準拠した形になるのではないかと予想できます。

実際に業務の面からも二種類の計算方法があるのではめんどくさくて仕方が無い。

両方のシステムに適用可能にするのであれば、細かいほうの計算方法を取り、カーボンオフセットにもカーボンフットプリントにも対応できる体制をとるのが組織としては好都合です。

カーボンフットプリントの特徴は、一言で言ってしまえば、食品のカロリー表示と同じです。

カーボンオフセットは、食品のカロリーに置き換えて言えば、表示されている食品のカロリー数を相殺しましたのでご安心して食べて下さいと言う事になります(実際にカロリーではそのような事は出来ませんが)。

今後、カーボンオフセットやカーボンフットプリントはどのような方向になるのかと言うと、急速には発展しません。

何故か、国民の民意が低いからです。

カーボンオフセットもカーボンフットプリントもいまいちピンとこない。

直接消費者の財布に影響を及ぼさない。その為に企業も努力をしない、今は努力をしなくても良いと判断されている。

この二点が挙げられます。

今後の展開としては、身近に環境への脅威を感じてしまう事が起きれば、急速に発展します。

自然災害、環境税、法令化、国連での決議等。

カーボンオフセットやカーボンフットプリントによる商売にうま味があるかと言えば、現状うま味があるのはカーボンオフセットプロバイダー、VERの認証を受けた会社があげられます。

VERの認証・発行を受ければ、今までと違った形での「融資」を受けれることになり、設備等の刷新や環境整備専用に使える「金」が生まれる事です。

このメリットは限りなく大きく、古い機械や古い設備を最新のものに替える事が出来るマジックにもなります、しかもほとんどタダで。

ただし、VERの認証・発行がそう簡単には行きませんが、将来的な受け皿は大きいと言えます。

中小企業はここに目を付けるべきですね。

環境なんて金にならないと思っている人たちはもう少し制度を勉強して、利用しましょう。

国連主導のCDMを日本で認証すると言うのにはかなり無理があるので、VERを広めていくことにより、経済の活性化の一因になります。

ではカーボンオフセットや、カーボンフットプリントの付いた商品が売れるには今後どうしたら良いのか?

カーボンオフセットもカーボンフットプリントも「オマケ」です。

同等の商品、同等の品質、同等の価格であった時に、効果が発揮するものと言えます。

なかには優先してカーボンオフセットやカーボンフットプリントの付いている製品を値段が高くても買っていらっしゃる方もいますが、圧倒的少数派です。

それでは商売になりません。

現在の景気の中では、カーボンオフセットやカーボンフットプリントが付いている商品を優先して選ぶという消費者心理が無い。

じゃあ、金にならないものであればやらないでおこうか?っとなるところですが、カーボンフットプリントについては、1年間のデータ収集がほとんどのPCRで義務付けられています。

じゃあ、やろうかと言ってから1年はデータの収集を行わなければなりません。

それでは、今波に乗れる時期だからやろう!!と言ってもすぐには表示出来ません。

その点、カーボンオフセットについては、色々な使い方があるので、すぐに導入しようと思えば導入が可能です。

この商品には100円のカーボンオフセットの権利が付いています。だから100円高いのです。

という商売の仕方もあれば、

この製品から出るCO2排出量をカーボンオフセットで相殺しました。

この製品のCO2排出量は0です。値段はほとんど変わりません。

という商売の仕方もあり、使い方はそれぞれ。

どちらが、良いかは、今後消費者の選択するところです。

ただし後者の場合は、データの収集が必要になってきますので、すぐに出来ると言うものではなくなってきます。

現状で言える事は、カーボンオフセットもカーボンフットプリントも、まだ時期ではないが、準備する時期ではあります。

あとは、売り方の問題です。

売り方次第によっては、今からでもカーボンオフセットやカーボンフットプリントの製品を売ることが可能です。

そこは普通の商品やサービスを売る事と変わりません。


カーボンオフセットやカーボンフットプリントが売れるかという点で今回は着目しましたが、本来の目的は違います。

両者ともコスト削減が本来の目的です。

その為のツールの一つとしてカーボンオフセットやカーボンフットプリントがあるのです。

2010年8月3日火曜日

ソイシール使用許諾契約業務終了のお知らせ

アメリカ大豆協会からお知らせがありました。

今後はアメリカ本国でプロモーション活動が行われます。

日本におけるソイシール(SOY INKマーク)の使用許諾契約業務を9月末日で終了。

商標登録有効期限は2011年4月末日まで。

ソイシールの使用は2011年9月頃まで可能と言う事です。

日本での印刷インキ溶剤の石油系溶剤の一部(20%)を代わりに、当時あまっていた大豆から油を取り、使う事によって、余剰していた大豆の消費を促す事に成功しました。

その結果、インキ会社・印刷会社だけではなく、印刷物を発注する一般企業においても、印刷物の環境配慮の一環として、大豆油インキ(SOY INK)を使用するという概念が出来上がりました。

印刷インキ工業連合会では、ソイシール使用許諾契約業務終了が予想されていたこともあり、現在、ベジタブルオイルインキの使用許諾業務を行っています。

ベジタブルオイルインキについては、当ブログの環境カテゴリーをご参照ください。

今後、印刷物にはSOY INKマークからベジタブルオイルインキに順次変更されていく予定です。

2010年7月29日木曜日

関西では環境面で最先端の会社

株式会社わかくさ印刷
〒663-8124 
兵庫県西宮市小松南町3―1―8 
TEL/0798―48―3419

アインズ株式会社
滋賀県近江八幡市中村町49-12 
TEL:0748-32-1101(大代)

この二社は頑張っています。


アインズは昔から環境面での訴求は一歩秀でた感じはあったのだが、わかくさ印刷の頑張りぶりは目を見張るものがありますね。

新たに印刷会社を加えるのであれば、この二社は押さえておきたいところです。

2010年6月18日金曜日

印刷 背割れ

印刷物で二つ折りや三つ折り等の折加工のある印刷物が数多くあります。

このところよく見かける印刷物には、「背割れ」が起きている印刷物をよく見かけます。

「背割れ」とは、折り機で折ったときに、折り目(背)の部分で割れたり、ちぎれたりする現象で、紙の部分が出てきてしまい、白くなっている事です。

「背割れ」の原因は、
①紙目が逆目である。
②厚い紙を筋押しなしで折っている。
③オフ輪による強制乾燥により、紙の水分が失われている。
④折機の圧力調整ミス。

等の原因が考えられます。

これらのすべての原因は、事前に「判る事」です。

①の原因は印刷会社の営業の知識の無さ。
②の原因は筋押し代を予算項目に入れない。
③の原因は印刷の品質設計ミス又は、予算優先でオフ輪で印刷を行った。
④の原因は折機のオペレーターの判断ミス。

この為に、せっかくの印刷物の見栄えが悪くなったり、商品に筋が入って商品イメージが損なわれたり。

仕上り一つで、イメージが変わってしまうのが印刷物でもあります。

お金を出して印刷物を作るのであれば、商品戦略にあったよい仕上がりの印刷物を作りたいですね。

2010年6月11日金曜日

品質管理とは⑤

一般的に品質管理は日本ではQC活動を基にした、TQC・TQMがあり、マネジメントシステムとしてはISO9001があります。

TQMはTQCより発展したマネジメントシステム。
ISO9001国際規格のマネジメントシステムです。


どちらがいいかとは、簡単に言えませんが、戦後アメリカから考え方が輸入され、QC→TQC→TQMの流れが日本の工業の品質を世界レベルにまで押し上げた事は事実としてあります。

一方ISO9000シリーズは戦後ヨーロッパの戦後復興のため、ISOの組織を作り、製品の規格を共通化しました。

どちらも戦後復興の為に役立ったマネジメントシステムです。

しかしながら現在ではISOが国際標準規格になっています。

ISOは最低限なす事の大枠であり、ISOの規格がすべてではありません。

企業に合わせて細かく規程を作る事、手順を作る事が出来ます。

結局は企業の取り組む姿勢が重要になってきます。

TQMもISOも生かすも殺すも企業次第になってきます。

2010年6月10日木曜日

品質管理とは④

企業によっては狭義の意味でも広義の意味でも品質管理を行いたい、品質保証を行いたいと考える場合も多くあります。

しかし狭義と広義では性格が違ってくるために、なかなか一人に割り振って行わせると言うのは無理が発生します。

またステークホルダーに対する問題もある為、ある程度現場認識も欲しいと考えている事ではないでしょうか。

ステークホルダーに対する手段としては内部監査があります。

内部監査により、手順とおりか、点検・検査は正常か、問題は発生しないか、発生した時の対処は、原因の追及は、等チェックし、場合によってはステークホルダーに公開する場合もあります。

内部監査は一年のうちに定期的に行われるのが理想であり、PDCAの修正・改善の資料にもなります。

内部監査を利用すれば、広義の意味でも、狭義の意味でも品質管理・品質保証は成立します。

2010年6月9日水曜日

品質管理とは③

品質管理・品質保証を行ううえで、内部の人間にはないスキルが欲しいから外部の人間を新たに雇用するという考え方もあります。

外部から雇用する場合は広義の意味での品質管理を任せる事に必然的になるのではないでしょうか。

狭義であれば、現場の人間を品質管理とすればいいだけ。

広義の意味では、マネジメントシステムを任せる事になります。

品質管理は、結果を作りこむためのプロセスの管理であり、そのプロセスには、品質だけではなく、原価・納期・安全・環境影響等考慮する必要があります。

製品企画・開発・設計・製造・購買・営業・経営資源等を管理する事が品質管理業務と言えます。

現場だけではなく、組織に対し縦横無尽に関わりを持てる部署が品質管理と言えます。

2010年6月8日火曜日

品質管理とは②

品質管理業務を行ううえで必要になってくる手法があります。

・グラフ
・ヒストグラム
・管理図
・チェックシート
・パレート図
・特性要因図(cause and effect diagram)
・散布図
・層別
・連関図法
・親和図法(KJ法の別名)
・系統図法
・アローダイアグラム法
・マトリックス図法
・マトリックスデータ解析法
・PDPC法

それぞれの会社でそれらの手法を駆使して分析などを行っていると思います。

それぞれの手法に対しては、詳しい書物をご覧になってください。

これらのQC7つ道具、新QC7つ道具と呼ばれる手法は一方法論であり、品質管理の一端です。

それぞれの企業・工程にあったものがあると思います。
再発防止のため、改善の為、現状を良くするため、予防処置を講じる為。

決して検査・検品だけが品質管理の仕事ではありません。

2010年6月7日月曜日

品質管理とは①

ある会社の社長さんと部長さんとお話をしたときに品質管理の話が出ました。

品質管理とは・・・・顧客に提供する商品およびサービスの品質を向上するための、企業の一連の活動体系。

この為、狭義での意味と、広義での意味があります。

狭義の意味では、部品やシステムが決められた要求を満たしていることを、前もって確認するための行為。品質保証の一部です。

広義の意味では、品質要求事項を満たすことに焦点を合わせた品質マネジメントの一部です。

企業にとって、狭義で取るか、広義で取るかにより品質保証の一部と考えるかマネジメントシステムとして考えるかの違いが出てきます。


仕事としての品質管理です。

ほとんどの会社の品質管理は狭義の意味での品質管理とし、検査・検品・技術的指導・技術的解決が出来る人を望んでいるようです。

このような場合、品質管理のレベルを上げるにはどうすればいいか?

現場の人間を品質管理として育成するのが適切です。

2010年6月5日土曜日

印刷会社の新規開拓営業

新規開拓と言うとどの業界、どの会社でも難しいものです。

まして印刷会社における新規開拓営業ほど過酷なものはありません。

各社新規開拓が頭打ちになるばかりか、既存客の売り上げ減少に悩まされています。

低価格であろうと高品質であろうとマーケットが縮小しているからです。

新規開拓営業のコツは
①強力なコネクション(発注せざるを得ないコネクション)で入り込む。
②縁故(強力なコネクションの一部)
③銀行からの斡旋
④お客さんからの指名(印刷通販含む)
⑤入札
⑥リバースオークション

これらのメリットは、与信の心配をそれほどしなくて済む事。確実に発注が来る事です。

テレアポ・飛び込みでは、「与信」が不透明です。
与信により仕事をお断りする場合もあり、無駄な努力となってしまいます。

デメリットは、万が一の場合、仲介に立った人(会社)にも大きな迷惑・信用不安を起こす場合がある。
価格競争に巻き込まれ、利益が薄くなる。

受注の確率はほぼ100%、新規開拓が出来ます。

これらの方法より確率は低くなりますが広告宣伝による環境先進企業アピール。

環境が地球問題として定着化している今日では、製品・サービスにおける環境対策・提案、工場・事務所などの環境対策が、発注者側の選択肢の一つになります。

今後はカーボンオフセット・カーボンフットプリントのサービスが従来と変わらぬ価格で、付加サービスとして提供できる印刷会社に発注されるのではないでしょうか。


そして、最も営業効率が悪いのは飛び込み・テレアポです。
①与信の問題
②価格競争
③営業ツール
④営業トーク
⑤訓練
⑥精神的苦痛
⑦付帯業務(見積もりなど)

これらを乗り越えなければなりません。

更に会社からの指示が付加される場合はそのハードルも越えていかねばなりません。

よほどタフで強力なコネクションがない限り、新規の壁は大きく立ちはだかります。


テレアポ専門部隊・自動計算見積・オンライン工程表等があれば、営業の負担は軽くなりますが、すべてを営業に押し付けた場合、最悪の効率及び最悪の成績になります。


印刷会社の新規営業では、社長・会長・取締役・部長のコネクション、低価格に耐え得る原価計算の見直し、高付加価値での利益確保の方策、マーケットの見極め、営業ツールの見直し、セールストーク、営業の付帯業務の軽減、これらが重要になってきます。

これでダメなら更なる奥の手を使うしかありません。

社長・取締役・部長等の幹部が一日会社に居るような印刷会社は黄色信号ではないでしょうか。

一番会社が儲かるのは営業が営業でなくなり、電話・メール・FAX対応・受注業務をさばくために会社から出れない状況が一番会社が儲かります。


理由は皆さん、お判りでしょう。

2010年6月3日木曜日

印刷 W2インキ

W2インキはDICグラフィックスが発売している水なし印刷機専用インキです。

正式名称は「ドライオカラー ナチュラリス100 W2」です。

W2インキの特徴はノンVOCである事。
ジョブ毎に行われるブラン洗浄・ローラー洗浄に使われる洗浄液が水系洗浄剤である為、水系洗浄剤からのVOC発生量が少ない事。
水なし印刷機専用の為、湿し水が使われない事。

これらがあり、オフセット印刷機の環境対策と言う面では今のところ最高の組み合わせです。

デメリットとしては、水なし印刷機専用の為、W2インキ・水系洗浄剤は流通量が少なく、価格が他のインキ・洗浄剤に比べ高価である事です。

また、W2インキを使っても水系洗浄剤を使っていない印刷会社もあります。

水なし印刷機+W2インキ+水系洗浄剤は印刷業界のVOC対策にはかなり有効ですが、設備の導入(専用刷版機・水なし印刷機)もあり、なかなか切り替える事が出来ないのが現状です。

VOC対策は印刷業界ガイドラインやコンサルティング会社でも積極的に行われています。

ただし現状は、印刷会社自体の意識が低く、VOC対策が実施されていない会社も多くあります。

日本印刷産業連合会の定める、VOC対策PDFや、P&Eマネジメント代表であり、グリーンプリンティング審査員・東京都VOCアドバイザーである寺田勝昭氏のセミナー等が印刷業界人には参考になります。

私は、寺田氏とはグリーンプリンティングで関わり、その後何度かセミナーでもお会いしております。
判り易く、丁寧なコンサルティングを行ってくれ、環境に対してほぼ無知であった私の師匠です(私が勝手に思っているだけですが・・・・)。

発注側としては、印刷物の環境対策をしたい、その為に少々高くてもVOC対策に対する先行投資と考える企業であれば、積極的に採用していただきたい、「水なし印刷機+W2インキ+水洗浄剤」です。

ただし、発注側で注意すべき点は、嫌な言い方ですが、印刷会社による「偽装」が行われている可能性も否定できないと言う事です。

実際に大阪の印刷会社で私は部長からそのような営業指導を受けた事もあります。

発注側は検証が重要になってくるかもしれません。

2010年6月2日水曜日

印刷 湿し水の廃棄

印刷会社では「湿し水」を印刷時に使用します。

湿し水にはエッチ液(リン酸、クエン酸、硝酸塩、リン酸アンモニウム、アラビアゴム、C.M.C等)が使用され、助材添加物としてIPA(イソプロピルアルコール)などの揮発性有機化合物が使用されています。

湿し水からは揮発性有機溶剤(VOC)が発生します。

印刷会社により湿し水に含まれるIPAは濃度は1%~10%、それ以上の割合で添加されている場合もあります。

印刷会社ではMSDSに則り管理されていますが、発生するVOCに対する対策はほとんど取られていません。

また、湿し水の廃棄は、行政により異なりますが、工場建屋からの総排出排水の%によりますが、直接下水や河川に廃棄される事がほとんどです。

最近では印刷会社もゼロエミッションを推進する会社が出始め、工場敷地内で排水の処理を行い、敷地内で生物・植物などに循環させている工場もあります。

しかし、ほとんどの会社は直接下水や河川に垂れ流しの状況です。

印刷物の環境対策を提唱し、売りにしている会社も多く出始めてきていますが、工場現場の環境対策が十分に行われている印刷会社がどれほどあるかは疑問です。

工場内でのVOC・工場周辺でのVOC・排水時のVOC等工場周辺環境に対する環境対策が必要になってくるのではないかと思います。

印刷物の環境対策だけではなく、印刷工場自体の環境対策も重要ではないかと思います。

イソプロピルアルコール MSDSページhttp://www.jpca.or.jp/61msds/j7cb22.htm

IPA代替え品tert-ブタノ-ル  MSDSページ
http://www.jpca.or.jp/61msds/j7cb19.htm

2010年6月1日火曜日

印刷物の油たれ

たまに目にする、印刷の油垂れ。

酷いものはむごい印刷物になりますね。

何故起こるか。

メンテナンスしてないからです。

メンテナンスの時間惜しんで、油垂れやインキたれが起きて、クレームになったら世話ないですね。

メンテナンスのしっかりしている会社の印刷機は古い機械でもすごく綺麗。

メンテナンスのしっかりしていない会社の印刷機は新しくても汚い。

特に印刷ユニットのあたりがめちゃくちゃ汚い。

これじゃぁ油も垂れますよって感じです。

2010年5月31日月曜日

印刷 ノンVOCインキ VOCフリーインキ

印刷物の環境対策で、ベジタブルオイルインキを使用する企業も増えてきています。

しかしベジタブルオイルインキも石油系溶剤を含みますのでVOCは発生します。

石油系溶剤を極限まで少なくしたインキがあります。

ノンVOC、VOCフリーの印刷用インキです。


インキメーカー各社から出ていますが、マーケットへの浸透はまだまだ少ないのが現状です。

浸透しない理由は「値段が高い」事にあります。

印刷会社によっては同じ値段で出来ますと宣伝している会社もあるようですが、流通量が圧倒的に少なく、取り寄せになる場合が多く、普段からノンVOC・VOCフリーインキを常時使用していない会社では、入手すらおぼつかないという状況です。

SOY INKが世に出だした頃、普通のインキの3倍~5倍の値段がしたとの記憶があります。

流通量が徐々に多くなり、価格もどんどん下がるようになりました。

ノンVOCインキ・VOCフリーインキはVOCをほとんど出さない為、印刷会社にとっての労働安全衛生上、周辺地域へのVOC排出影響、地球環境における温暖化防止に役立ちます。

流通量が増えれば価格も落ちてきます。

ノンVOCインキ・VOCフリーインキで少しでも環境への影響を抑制する事が印刷物の今後の課題になってきます。

2010年5月30日日曜日

グリーン イズ ブラック

環境を語る上で言われる言葉が「Green Is Black」グリーンイズブラックです。

環境は経営黒字と言う意味です。

環境が何故経営黒字になるか??いくら環境市場が伸びているからとはいえ、設備投資から商品開発・広告宣伝にかける金額は半端じゃない。

一体いつになったら、売り上げが伸び、会社が黒字になる事やら・・・・。っと考える経営者や経営幹部の考え方は間違いです。

本来の意味でのGreen Is Blackは、ムダの削減・工程の短縮・廃棄物の有価物化・ごみ削減・周辺環境への公害対策・エネルギーの有効利用等が挙げられます。

大企業ならば当然採っている対策なのですが、中小企業では、なかなかそこまで目を配る事が出来ていない現状ではないかと思います。

また、それを実行できる人材が居ないという面もあります。


例をあげると・・・・

また印刷業界の話で申し訳ないのですが、印刷会社から出る「廃プラスチック」。産業廃棄物として扱っている会社が多くあります。

しかし廃プラスチックも資源です。サーマルリサイクルかマテリアルリサイクルにしたらいかがかと、ある印刷会社の方に話した事があります。

しかしながら、サーマルリサイクル・マテリアルリサイクルを扱う会社から取扱量が少なすぎるとの話で断念しなければならないとおっしゃられていたので、周辺にある印刷会社に声を掛けられてはどうかと、アドバイスさせていただきました。

競合でもありますが同業でもあります。一つの会社から出る扱い量が小さくても周辺地域の同業者から出る排出量は多大であり、今までお金を払って処理していたものが、お金を払わなくてよくなったり、あわよくばお金が支払われる状況になります。

もちろん機密情報が含まれる廃プラスチック。取り扱い方法は各社が納得できるように調整しなければなりません。

その後、その方から連絡があり、なかなか調整が取れないとのことでしたが、何社か話に乗ってきてもいるとのことでした。

セキュリティがどうしてもネックになっているようで一進一退ですが、その部分がクリアになれば一気に話は加速するものと思います。

企業が100円の純利益を得るためにはいくらの売り上げを上げなければならないか。

産業廃棄物にお金をかけるのは純利益からの経費になります。


出費を抑えればそれだけの利益は確保されるわけです。

また近年は、工場周辺に住宅が建築されることも多くなりました。

後から住宅がたってるとはいえ、周辺住民への配慮はかなりの割合で必要になります。

それを怠ると訴訟騒ぎになりかねません。

訴訟に発展した場合は買っても負けても企業イメージのダウン、負ければ、訴訟費用・賠償金等が発生します。

こういった意味でも、環境は企業の利益を守り育てるもの、Green Is Blackなのです

2010年5月29日土曜日

印刷 ドライダウン

印刷のクレームに「ドライダウン」があります。

ドライダウンとは・・・・オフセット印刷でインキ濃度の問題です。
乾燥した後の印刷濃度が印刷直後の印刷濃度に比べて減少する現象のことです。

簡単に言ってしまうと、印刷最中の色調合わせ時の色と、加工し納品した時点での色調が異なる現象で、マット系や特に上質系の用紙でよく見られる現象です。

ドライダウンになると色が浅く感じたり、カスカスになっているような感じに見えます。

印刷用紙の中にインキが浸透する為に色調合わせ時と納品時とでは印刷面の平滑性が異なる為、インキの厚みが浸透により異なる為、起きる現象です。

ドライダウンによるクレームを防ぐにはオペレーターのスキル頼りになる場合が多くあります。

究極の選択肢として用紙をマット系・上質系からグロスのある紙に変更する手段もありますが、お客さんのオーダーや広告宣伝をする内容により質感を求められた場合、用紙の変更はできません。

印刷立会などの場合、乾くまでの時間(あくまで半乾きであり、時間の経過によりさらにドライダウンが進行する場合もある)がかかる為、常にドライダウンの予想をし、厚めにインキを盛ってもらうように指示していました。

当然、その場にある色調見本(責了紙)との色合わせはベースの色合わせになり、そこからは「感」の世界になります。

これほどあやふやな世界はなく、納品されたときにドライダウンの予想が外れる事もあります。

ドライダウンのクレームを物理的に排除する方法として、一部印刷会社では、「速乾くん」を導入している会社があります。

私も「速乾くん」の威力は目の当たりにした事がありますが、「速乾くん」を使うことにより、ドライダウンによる品質クレームは限りなく「ゼロ」になっていました。

現在はインキも改良され、用紙も改良されていますが、まだまだ「ドライダウン」のクレームはあるかと思います。

ドライダウンのクレームを防ぐ一つの方法として「速乾くん」は物理的な防止手段ではないかと思います。

2010年5月28日金曜日

印刷 カーボンオフセット

印刷物のカーボンオフセット。
日本水なし印刷協会等を筆頭に押し進められています。

印刷物は地球資源である森林から木材を伐採し用紙を作り印刷しています。

地球温暖化の一因である森林に印刷業界が大きく関わっています。

現在多くの国において森林認証制度が確立し、計画的に植林から伐採までを行っています。

しかしながら、CO2を吸収してくれる森林の数は、違法伐採だけではなく、開墾・焼畑・放牧等の影響が大きく、砂漠化もあり、年々縮小されています。

こうした現状の中で印刷業界やパルプ業界が出来る事と言えば、カーボンオフセットを積極的に導入し、植林・森林保護・森林育成の為にCER・VER・J-VERに積極的に参加すべきではないかと思います。

また、印刷物を作成する企業も、森林を伐採して作ったパルプを使用して作られた印刷用紙を使用する場合は、カーボンオフセットを積極利用するのがいいのではないかと思います。

自分たちで使用する印刷物(印刷用紙)が確実に地球温暖化の一因になっている為、企業側からの印刷物のカーボンオフセットを指定するのも企業の社会的責任を果たすことになるのではないかと思います。

2010年5月27日木曜日

印刷会社の品質管理

ある印刷会社の方と話していた時の事。

品質事故が一向に減らないと嘆いておられました。

DTPでのチェックミス
刷版での凹み・キズ
印刷のゴミ・汚れ・色調不良・見当不良・ブロッキング・ドライダウン・ブランの凹み・ドッグイヤー
製本加工の折ずれ・ドッグイヤー
納品の遅れ
部数の欠落・余剰

印刷の品質事故にはこの他にも色々とありますが、その会社で多いのは、色調クレームとDTPのチェックミス。

色調不良は、クライアントと営業と現場の意思疎通のミス。
DTPのチェックミスは、朱(赤)の見落とし、訂正方法による朱(赤)字以外部分の変更見落としが多くあるようです。

技術的な品質事故は機械の性能や、検査機器の向上により極端に少なくなってきました。

品質事故にはコミュニケーション不足や担当者(作業者)以外わからない内容でのミスが目立ちます。

この品質事故は一気になくそうと思ってもなかなか無くなりません。

コミュニケーション不足の場合コミュニケーションを増やせと言われても、どうコミュニケーションをとるのか?
担当者(作業者)以外わからないミスをどう発見するのか?

組織的・システマチック的な対策が必要になり、組織に浸透させるまでに時間がかかってしまいます。

営業・工務・生産では製品に対する考え方も違ってきます。

他の印刷会社が、ある方法でそれらの品質事故がなくなったからと言って、違う会社でその手法を用いて品質事故がなくなるとは限りません。

まして、品質事故の原因を「人(担当者・作業者)」に求め、品質事故対策を立てるのは、必ず再発する保証を自らおこなうようなものです。

品質事故対策には、それぞれの会社に合い、システムとして、マネジメントとして確立しないと品質事故対策にはならないのですが、そこに目が向く方が少ないように思いました。

小手先だけの改善は小手先でしかないんですけどね。

2010年5月26日水曜日

印刷 印刷予備紙を減らし地球環境を救う一助に

印刷に付き物の印刷予備紙。
以前に印刷予備(印刷予備紙)について話させていただきました。

印刷予備紙が必要な事はお分かりになったと思います。

しかし、必要とはいえ、直接森林資源を消費して作られる印刷用紙です。印刷会社の言いなりではなく、出来れば印刷予備紙は少なくしたいとお考えの企業の方々も多いと思います。

適正部数による適正予備紙での用紙総使用量の削減です。


例えば・・・・

A4 4/4 化粧断ち 10,000部 コート46/90の場合

印刷はA半切判・4丁(面)付け、印刷枚数2,500枚になります。

印刷予備+加工予備で270枚~450枚。多いほうの450枚として、

2500+450=2950が印刷される枚数になります。

印刷会社は全版で用紙を購入しますので1475枚の印刷用紙を購入します。

46/90ベースの場合A版は57.5㎏・250枚包です。

1475枚だと250枚で割り切れないので、1500枚(250包x6梱包)買うことになります。

1500枚-1475枚=25枚が余剰紙になります。

25枚余剰紙が出ると言うことは、半切で50枚。A4で200部分余計に作れる事になります。と言うことは同じ値段で10200部作れる事になります。

逆にいえば、必要最低限の部数で印刷する場合も印刷用紙の包が大きく関わってきます。

このように適正な印刷予備紙であれば、日の目を見ることなく印刷会社からリサイクルに回されることもなくなります。

しかし印刷予備紙は印刷会社にとっては、最もグレーで上乗せしやすい部分でもあり、よほど印刷の事に詳しくない限り、水増しをして印刷予備紙を付ける場合があります。

500枚の印刷予備紙でいいところを1000枚、1000枚でいいところを2000枚と水増しする場合もあります。


部数が少なければ問題になりませんが、部数が多いと、印刷予備紙の水増し請求分はかなりの金額になります。

この水増し分は実際に購入されることはなく、差益として営業利益に振り分けられたり、原価割れしている場合は、印刷代・加工代・刷版代等の補填に使われたりします。

購入していない資材を購入したように見せかけた印刷見積です。

見積もり合わせ・競合見積もり・入札・リバースオークションの場合は、金額が純粋に低いほうに流れるので、水増し請求の問題はないかと思います。

用紙は限りある資源である木材から作られています。
地球環境の為にも、不必要な印刷予備紙は今後少なくする方がよいのではないかと思います。

2010年5月24日月曜日

保険会社の新規開拓

先日保険会社の人とお話しする機会がありました。

その会社の保険のシェアが落ち始めたので新しい事業展開をしているとのこと。

今の保険の営業は、外交の人が会社を訪問し契約をとる。特約を付けて、金額を大きくし、補償を大きくしているようになっています。
万が一死亡した時には、何千万もの金額が亡くなった方々の遺族に入るようになっています。

しかし現在個人情報保護などの観点から事業所内になかなか入れなくなってきている。新規が取れない。

今保険会社で伸びているのは、①外資系②通販。

日本の保険会社のシェアは毎年下がってきています。

これまで、今までの営業手法では、どんどんパイが少なくなってしまう。

そこでその保険会社では、今までとは違った観点で営業をする。
どういった観点かと言うと・・・・「顧客目線での営業」

何をいまさら・・・っと思いながら聞いてみますと・・・・。

私の例では、
まず給料明細。
厚生年金保険をだれもが天引きで払っていますが、死亡すると国から月にして約15万円支給される。
マンション等購入をしている場合。
機構団体信用生命保険特約制度があります。この保険に入ると連帯保証人なしで、ローンを組む事が出来ます。
機構団体信用生命保険特約制度とは、死亡・高度障害状態の場合には生命保険会社から支払われる保険金によって住宅ローンの残債務が弁済され、住宅ローンが残らず、マイホームに住み続けることができる保険制度でもあります。
これにより、ローンの心配はなくなります。

これにより、月の必要な資金-15万円=不足している生活費となります。

私の場合、月5000円の掛け捨て保険で、賄える金額となるそうです。

これに生存中に必要な保険や、積立金による保険などを組み合わせて、本人に本当に必要な保険を提供しようと言うことでシェアを伸ばそうということらしい。

そこで営業を積極採用しているということなのだが・・・・。

話だけは聞いていると、もっともだなぁっと思うのだが、冷静に見てみると、新規のシェアが新たに取れていないから、営業の積極採用をして、縁故知人に保険の見直しをさせるという手法。

結局、新規顧客を独自に獲得できない。

保険のシステムとしては、今の保険業界を覆すシステムであり、ユーザーにとってはいいものなのだが、既存の外交員も存在し、従来の外交員での保険販売は、保険会社の「儲け」が大きいため、軌道修正が保険会社本体としては出来ないため、営業マンの縁故知人を頼って、そこからまた更に、その縁故知人を頼っていく。

入ってきた営業マンのパイ(縁故知人)が大きれば新規の売り上げが伸び、小さければあまり伸びない。

結局は営業マンの縁故知人頼りの売上になってしまっています。


新規を取る為に、効果的な広告宣伝が出来ていない。この為に、ユーザーは、いい保険のシステムを知る事が出来ない。

掛け捨て月5000円プラス老後の為の積立で月2万くらいすれば、老後も安心。

今までの保険よりも月に使える金額が増えるので、趣味に使うか、さらに貯蓄に使うか、好きに使えると言うことになる。

うまい具合に広告宣伝が打てればいいのだが、広告宣伝を打つと今までの外交員が行っていたのは何なんだ??っとなってしまう。

痛し痒しですね。

保険を見直したい方は、紹介いたします。

かなり家計の負担が軽減されます。

今までの保険が何だったんだ??と思ってしまいますよ。

保険は取り扱っていませんので、あくまでご紹介になります。

2010年5月23日日曜日

印刷 印刷予備とは

印刷予備は印刷予備紙とも言われます。

印刷は工業品ですが、それぞれの製品により、色数・色調・加工方法が異なるため、印刷物を作成するときに印刷予備(印刷予備紙)が必要になります。

印刷予備(印刷予備紙)は実際に製品を印刷する前の準備用の用紙・印刷途中でチェックするための用紙・後加工(表面加工・加工・製本)で必要となる機械調整用の紙の事です。

準備用の用紙で「見当合わせ」「色調合わせ」が行われます。

フルカラーの印刷であれば、C・M・Y・Kの4ユニットを使用して印刷を行うため、用紙が各ユニットを通過し印刷する時に微妙にC・M・Y・Kがずれてしまいます。

このずれを合わせる事を見当合わせと言います。

髪の毛1本の精度で合わせます。

色調合わせは、色調見本と呼ばれる校正刷り・本機校正刷り・デジタルプルーフに色を合わせます。

昔は職人の「眼力」に頼りましたが、現在ではコンピュータで色調見本と、印刷した刷りものを読み込み、色調見本のずれを修正します。

絵柄色調管理装置と印刷機がデータリンクしている場合は完全にコンピュータ制御になります。

これらの見当合わせ・色調合わせに印刷予備(印刷予備紙)が必要になります。



一度見当合わせ・色調合わせを行っても印刷枚数が多い場合は、印刷途中で見当・色調のチェックを行います。
一般的にサンプリングと呼ばれる刷り物の事です。
サンプリングは平台(枚葉)印刷で500枚ごと~1000枚ごと。輪転印刷で5000枚から10000枚ごとにチェックを行います。

サンプリングを行う枚数の500枚ごと、1000枚ごと等は印刷会社や対象製品により異なります。

サンプリング実施の枚数が細かければ細かいほど、印刷の仕上がりが均一になります。

サンプリングの際に抜き取られる紙の枚数は3~5枚程度です。
サンプリングを実施する回数が多くなれば多くなるほど印刷予備(印刷予備紙)を消費します。


印刷機で印刷した後、表面加工・加工・製本等の仕上げをして、製品となります。
この時に加工予備と言うなの印刷予備(印刷予備紙)が必要になります。
表面加工のPP貼りでは20枚から30枚程度の予備。箔押し等は少し多めの50枚(印刷枚数が多い場合は0.5%)必要になります。
化粧断ちはほとんど加工予備は必要になりません。
二つ折り等の折がある加工は、機械調整用の用紙が必要になるため、20枚から50枚程必要になります。
製本の場合は、製本様式により異なりますが、おおよそ各折50枚程必要になります。

ただしこれらの枚数は、最新のよく調整・整備が行き届いた機械で作業を行った場合で、加工所(加工会社)によっては、10年落ち、20年落ちの機械を使用している場合もあります。機械が古く、機械の整備・調整が行き届いてない場合は、当然に加工予備枚数が必要になります。


印刷予備(印刷予備紙)は、このような工程・作業で必要になります。


では、実際にどれくらいの印刷予備(印刷予備紙)が必要になるのか?


平台(枚葉)の場合
印刷枚数が10,000以下
1色あたり30枚~60枚、加工予備はそれぞれの加工の準備分を足した数になります。

印刷枚数が10,000以上
1色あたり0.3%~0.6%、加工予備はそれぞれの加工の準備分を足した数になります。

オフ輪印刷の場合
印刷枚数が100,000枚以下
1色あたり100枚から600枚、折だし等の仕様により異なります。
加工予備はそれぞれの加工の準備分を足した数になります。

印刷枚数が100,000枚以上
1色あたり0.1%~0.6%、折だし等の仕様により異なります。
加工予備はそれぞれの加工の準備分を足した数になります。


あくまでも一基準であって、印刷会社や印刷設備・メンテナンス等により印刷予備(印刷予備枚数)は大きく変動します。

詳しく知りたい方は気軽にコメントやメールでお問い合わせください。

2010年5月22日土曜日

テレアポ・飛び込み営業の効果

どの業界・どの業種・どの企業でも新規顧客の開拓で一番先に思いつくのが「飛び込み営業」「テレアポ」です。

飛び込み営業・テレアポが効果のある業態も存在しますが、少数派です。

現実的には飛び込み営業・テレアポをやらされている営業マンは、契約ができず、どんどん自信を喪失してしまう傾向にあるのではないでしょうか?

私自身、前職の印刷会社では、一人で新規100%業務に従事し、会社からは「飛び込み」「テレアポ」以外の方法は認められず、苦労しました。

その頃の私の一日は、8時半始業、8時半から部長との打ち合わせ、その後、10時までかけれるだけの会社にテレアポの電話。10時からはテレアポの取れた会社へ訪問とその周辺地域の会社へ飛び込み。4時まで飛び込みを行い、5時ごろ帰社。その後6時まで再びテレアポ。

社長の指示で、10時から5時まで会社に居るなとの指示があり、5時までは会社に戻れない状況でした。

その後6時から部長と反省会(部長の小言を聞く時間)をし、7時からプレゼン資料やテレアポ資料・他の営業部員の為の資料を作成。
飛び込みで見積もり提出を依頼された先の与信審査調査票の発行。

会社を出るのは夜の10時くらい。

約10カ月このような日々を過ごしていました。

この間で仕事になったのは、5件ほど。

会長・社長・部長が会社に居るため、会社には居たくない、飛び込みをしても断られる、テレアポをしても断られる、会長・社長部長からは無能扱いされる。

何とか改善しようとして、指示以外の方法をとると、部長からは「指示した事以外はするんじゃない」と言われる。

どこの会社にでもあるような話です。

挙句の果ては、下期の構想から外れたからや会社を辞めてくれ、ただし自主退職と通告。


この時の経験のおかげで、飛び込み営業・テレアポ営業の限界を感じました。

この頃私が上司に提案した新規営業の方法は
①飛び込みは二人一組にしてほしい。
②営業ツールを新しくしてほしい(具体的な例を入れて)。
③ネットを有効に活用してほしい(アクセス解析等)。
④環境対策を前面にした営業させてほしい。

すべて却下されました。
大阪には大阪のやり方がある、東京から来たもんには判らないというのが理由です。

このような状態で、何の特色もない飛び込み営業・テレアポをひたすらやらされる状態になりました。

賢明な方はお分かりでしょうが、飛び込み・テレアポは相手側とうまくマッチングしないと機能しません。

必要としている会社・不必要な会社構わず訪問・電話することになります。

また売り込み体制になってしまうため、価格面で既存業者よりも安くするしか方法がない場合もあります。

これでは、いい製品・サービスも安売りに陥ってしまいがちです。

飛び込み営業・テレアポ営業はマッチングしない業態・業種では「ムダ」「営業マンの消費」でしかなくなります。

自社の売り上げを上げる方法・新規顧客を獲得する方法を、効果の出ない飛び込み・テレアポに求める方法から脱却しないと、企業の存続は難しくなってしまいます。

2010年5月20日木曜日

高精細印刷 メリットデメリット

高精細印刷と言いますと、AMスクリーンで300線以上の印刷物を一般的には指します。

通常のオフセット印刷物の線数が175線です。

ただ数字が大きければいいというわけではなく、意味があり、線数とは1インチにどれだけの線があるかということになります。

線数の数字が大きければ、それだけ1インチの中にある線が細い事になります。

当然ながら印刷技術は難しく、300線の壁を越えられない印刷会社も多くあります。

印刷物から線数をみるには「線数カウンター」があれば線数を見る事が出来ます。

以前所属した印刷会社で「300線で印刷しなくてもいい、客は220線で印刷しても判らないからその分、金もらってこい」と言う上司がいました。

印刷発注者の方は線数カウンターをお持ちになったほうがいいかもしれません。


話が横道にずれてしまいました。


高精細印刷の中にはAMスクリーンではなくFMスクリーンを使い会社もあり、その場合、判りやすいように「●●●線相当」と表現することが多くあります。

FMスクリーンの特徴は
・ガモット(色の再現域)の拡大により特色の再現性が良い。
・干渉モアレ・ロゼッタモアレの解消が起きにくい。
・インキを盛ってもハイライト・シャドウ部の色調が変わりづらい。
・インキの使用量が少なくなる。

等のメリットがあります。

顧客からすると、品質の良い印刷物が出来る。定期刊行物や大量に印刷する場合は、インキの使用量が減り印刷単価が下がるかもしれないというメリットがあります。

FMスクリーンのデメリットは、稀に、原稿により拡大率が大きいと荒れる、印刷用紙により(非コーティング系の紙が相当します)ドットゲインが多く中間からシャドーの階調が無くなってしまう。等があります。

FMスクリーンによる高精細印刷はAMスクリーンで言うところの600線~700線相当(10ミクロン)・300線~400線相当(20ミクロン)・200線~300線相当(30ミクロン)等があり、AMスクリーンよりも線数(相当ですが)が多くなります。

それだけ綺麗に上がり、印刷技術も必要となります。

高精細印刷はAMスクリーン、FMスクリーン共通して、技術力が重要な印刷です。

それだけに高い対価を払っても仕上げたい印刷物には最適の印刷方法と言えます。

2010年5月19日水曜日

印刷 取数・取都合

印刷会社の人と話していると、よく出る言葉が、「紙の取り都合が云々カンヌン」「取数が云々カンヌン」

よくわからないまま、印刷会社の人に話を合わせていたり、その辺は任せるよ専門家にっという形をとったりしていませんか?

難しく考える事はなく、印刷業界の言葉でしゃべっているだけです。

下の図を参考に見てください。



要は印刷する際の用紙の大きさに、どれだけ同じものが入るかです。
A4であれば、全紙の場合8個、紙を半分の大きさに切って使う半切の場合4個、紙を四分の一の大きさに切って使う四切の場合2個です。

印刷会社によって違いますが8面付け・8丁付け等と言いますが同じ事です。

ふだん使い慣れない言葉を印刷会社の方は言ってくることも多くありますが、その都度判らなければ聞くのも、印刷会社の為でもあり、発注者の為でもあります。

聞きにくい場合はメールをいただくか、コメントに質問と書いていただければ、お返事いたします。

2010年5月17日月曜日

環境で利益を確保する

カーボンオフセットやカーボンフットプリントが注目されています。

社会的要請が多い、波に乗らなければ後れを取る、一時的流行、考え方は様々だと思います。

当社では、『環境は利益を出すシステム』と考えています。

環境を行うには、経費や手間ばかり掛かって企業メリットが無い。対外的問題があるから環境をしていると考えている方も多いと思います。

環境が何故利益をもたらすか。
①無駄を排除できる(余裕やゆとりではない無駄)。
②工程の見直しにより、短縮が可能になる。
③産業廃棄物を有価物化できる。
④周辺住民への対訴訟対策になる。
⑤営業面でプラスアピールになる。
以上のメリットがあります。

当然メリットがあればデメリットもあり、
①イニシャルコスト(初期投資金額)がかかる場合がある。
②社員の理解を得るのに時間がかかる。
③手間がかかる・煩雑感がある。
④直面する脅威ではなく将来の脅威への投資が必要になる。

このデメリットをプラス方向に転じる工夫をしないと、冒頭にも述べた「コストばかり、手間ばかり」の状態になってしまいます。

また、中途半端な環境対策も「コストばかり、手間ばかり」の状態に陥ってしまい、効果が全く現れません。


環境は中途半端が一番良くなく、やるかやらないかの意気込みが大切です。

中小企業の場合ノウハウがない、どうすればいいかわからないなどの面もあるかと思います。

メールやコメントでお気軽にお尋ねください。

2010年5月16日日曜日

品質事故・品質クレームを減らすには何をすればいいのか

サービス・製品での品質事故・品質クレームは会社の信用を無くすばかりでなく、リカバーする為に、多大な労力とコストが掛かります。

コストはそのまま、経営資源(利益)の垂れ流しです。

サービス・製品につきものの品質事故・品質クレームを如何に減らし、会社の信頼性を高め、利益を確保するかが課題になります。

業種により対策は異なりますが、基本的な考え方は同じです。

それは、『何故・何故・何故』の考え方です。

品質事故・品質クレームに対する対外的報告書は極端に言えば、相手が納得すればよい文書がベストです。

相手が納得する文書と品質事故・品質クレームを無くすため、再発を防止するための社内やグループ内の文書では内容が異なるケースもあります。

社内での文書は品質事故・品質クレームが起きた真の原因と対策が必要になります。

今まで色々な会社の是正処置文書を拝見して来ましたが、
『これだと再発するでしょ?』
『教育訓練も必要だけど、もっと根本的な問題が在りますよね?』
『人的要因に原因を求めるのではなくて、システム的な要因がありませんか?』と、問い直す事が殆どです。

真の原因追求が成されていない為、問い直す事が多いのですが、本人が気づく事は稀です。

この場合、何故・何故・何故問答を行う事により、これ迄とは違った側面での答えが出てきます。

製品・サービスにはクレーム・品質事故は付き物ですが、如何に再発させないか、如何に未然に防止するかがキーポイントになります。

起きてしまった事は遡って無しにすることはできません。

起きてしまった事から、どれだけ多くの事が学べるかが今後を左右する事となります。

2010年5月15日土曜日

印刷 台計算と通し計算

見積もりの見方の記事でも触れましたが、印刷代の計算方法には、台計算と通し計算があります。

一般に通し計算に満たないものが台計算扱いになります。

台計算の台とは、印刷ユニットの事です。

通常印刷はC・M・Y・Kで構成される為、4色の印刷と言えば4ユニット使って印刷をすることになります。

簡単に考えるなら印刷の色数=台と考えれます。

通し単価は印刷枚数が多い場合に使用します。

台計算の計算方法は

印刷色数(台数)x@単価

通し計算は

印刷枚数×印刷色数×@単価

このように計算されます。


赤い四角が台単価のマーク。
青い四角が通し単価のマーク。

印刷枚数は部数÷取都合(丁付け・面付け)になります。

印刷見積もりで判らないことがあれば気軽にお問い合わせください。

印刷会社の選び方

今使っている印刷会社に不満がある、新しく印刷会社を入れたい、こういった場合があると思います。

そこでどんな印刷会社を選べばよいのか?

印刷会社を選ぶ基準には、発注する印刷物の性質により変わります。

オンデマンド印刷
単色(1色・2色)印刷
カラー印刷(3色・4色)
活版印刷
シルク印刷
インクジェット印刷
シール印刷

それぞれの印刷の種類により、得意、不得意があります。

社内に対応した印刷機があれば、得意分野。

社外に外注するのであれば不得意分野。

どんな印刷を望むのかにより、印刷会社の選択が分かれます。

また、品質要求度、納期対応度等により発注できる印刷会社と発注できない印刷会社が分かれます。

また会社の事務所から近い印刷会社を選べば、何かと便利です。

ISOのアウトソースとして印刷会社を選ぶ基準であれば、会社が必要としている印刷物に要求している要求事項に当てはめて、印刷会社を選ぶ事になります。

新規で印刷会社を入れる場合には、
①会社に近い印刷会社
②ダミー見積もりの依頼
③サンプルの依頼
④得意としている分野
⑤決算報告書
⑥登記簿
⑦にちゃんねる

これらを参考にするのがいいと思います。

現在印刷業界は、不景気です。

大きな会社から小さな会社までいつ倒産してもおかしくない。

いつ連鎖倒産に巻き込まれてもおかしくない状況です。

特に1社・2社に依存している印刷会社は危険度が高いと言えます。

会社に入れるのであれば、数種類の見積もりを依頼して、今までの実績サンプルを見て、会社の経営状況がどうか判断して決める必要があります。

また、今後の展開としては、カーボンオフセット、カーボンフットプリントに対応した印刷会社を一社入れておくのも手です。

会社のCO2排出量を規制される、CO2排出税が実施されるとなると、印刷物に掛かるCO2排出量もバカにはできません。

自分の会社はどんな印刷会社を必要としているのか。

それによって選ぶ印刷会社がかわってきます。

2010年5月14日金曜日

リバースオークションのメリット・デメリット

最近企業での資材購入においてリバースオークションを導入している会社が多くなっています。

リバースオークションとは、商品の購入者が複数の業者に価格入札を行わせて、最も安い価格を入札した業者から購入を決定することです。

通常の商取引であれば、見積もり合わせ等で価格の調整を行う場合もありますが、リバースオークションの場合は最安値入札の会社に有無を言わさず決定します。

昔からある入札制度に似ていますが、入札制度では度々談合が指摘されてきました。
また入札制度は一発勝負の面がありますが、リバースオークションでは、オークションらしく刻々と現在の値段が表示されます。
ただし、入札者は判らないようになっています。

私自身東京都の担当であった頃、朝・昼・夕方と名刺を専用ボックスに置きに行き、空いた時間に近辺のクライアントを回ったり、喫茶店で同業者と色々なお話をしたりしていた時期があります。

入札制度には談合を排除しようと電子入札も出てきましたが、一発勝負の側面は変わっていません。

リバースオークションの場合、刻々と値段が表示されるため、修正して新たに入札しなおすことができます。

リバースオークションの購入者(発注者)側のメリットは1円でも安く購入したい資機材が買える事にあります。

入札者(供給者・業者)側のメリットは、今まで口座が取れなかった新規取引先の獲得が可能になります。

では、デメリットはないかと言うとかなり大きなデメリットが発生します。

購入者(発注者)側のデメリットは、今まで取引がある会社であれば、制作段階の進行・打ち合わせ等は慣例通りとなりますが、新規供給者の場合、一から説明しなければならない点。
期待している品質が保てるかどうかわからない点。
融通が利かない場合が多い点。
そのほか色々な発注者側に対する不都合が発生する恐れがあります。

入札者(供給者・業者)側のデメリットは、単に価格競争になってしまうため、値段がどんどん安くなってしまうことにあります。
また、既存のクライアントが値段だけで他社に流れる事が多くなります。

リバースオークションはコスト削減のツールとしては、画期的ですがデメリットも多くあります。

コスト削減のため何でもかんでもリバースオークションではなく、大量生産で多少品質的な問題があっても不都合がないものが適していると考えられます。

2010年5月13日木曜日

ベジタブルオイルインキマークを付けるには

印刷物にベジタブルオイルインキ(ベジタブルインキ)のマークを付けるには、SOY INKと同じように印刷会社に要請してください。

通常、印刷会社が印刷インキ工業連合会にベジタブルオイルインキの使用許諾契約を行います。

使用許諾契約は無料で行えます。しかしながら印刷会社によっては、印刷インキ工業連合会と使用許諾契約を取り交わしていない場合もあります。

そうした場合は、発注者やデザイン会社・制作会社でもベジタブルオイルインキの使用許諾契約ができるようになっています。

現在のところ、SOY INKとベジタブルオイルインキが併用されています。

SOY INKもベジタブルオイルインキのカテゴリーの中の一つです。
どちらのほうが優れているかと言うことはありません。

インキの構成成分は2010年04月28日の「ベジタブルオイルインキ(ベジタブルインキ)とは?」の記事をご参考にしてください。

SOY INKマーク



ベジタブルオイルインキマーク




詳しいお問い合わせ先
SOY INK・・・・アメリカ大豆協会

ベジタブルオイルインキ・・・・印刷インキ工業連合会

2010年5月12日水曜日

印刷物のCO2排出量を減らす方法

印刷物のCO2排出量を減らしたいと思っている方もいらっしゃると思います。

CO2排出量を減らすにはまず、現状の印刷物のCO2排出量を知らなくてはなりません。

CO2排出量には日印産連主導PCRによる「カーボンフットプリント」と、産環境などによる「カーボンオフセット」があります。

両者の違いは、カーボンオフセットよりもカーボンフットプリントのほうが細かく規定されている点です。

カーボンフットプリントやカーボンオフセットまでしなくても、自主目標で減らしたいとお考えの場合もあるかと思います。

単純に印刷物のCO2排出量を減らすのであれば、
①印刷物の大きさを小さくする。
②印刷用紙の厚さを薄いものに変える。
③ページ数を減らす。
④部数を減らす。
⑤印刷色数を減らす。

これらの手法があります。

印刷物のCO2排出量のうち、大部分のCO2排出量は「印刷用紙」です。
根本的に用紙を減らす事を考えればCO2排出量は減ります。

印刷の色数を減らすことにより、インキ量・使用アルミ板量・予備紙が減りますが、印刷用紙ほどのCO2排出量軽減は望めません。

印刷物のCO2排出量を減らすには、用紙の使用量・斤量を抑える事にあります。

メーカー定格出力と東京で生産と仮定した場合、
A4 表4C 裏4C 10,000部 化粧断 工場から25KM以内納品の条件で、CO2排出量は、




このようになります。


CO2の排出量を減らすのであれば、「印刷用紙」の削減が最も効果的です。

2010年5月11日火曜日

印刷物の色調不良

印刷物の仕上りで色校正と同じように印刷されていなかったり、色が思うように仕上ってこなかった事が、印刷会社にも発注者にもあるかと思います。

ここ数年、色を管理するソフトが充実し、大きくぶれる事はよほどの事がない限り無くなりました。

また、ジャパンカラーを導入しているクライアント・印刷会社も多く、どの印刷会社で印刷しても大差がない状況に色のコントロールができ始めています。

しかしながら、色調不良のクレームは少なくなったとはいえ、まだまだ沢山発生しています。

原因はいろいろありますが、代表的な例をあげてみますと、
①色校正を平台校正機で刷っている。
②本機校正をしているが、面付け仕様が違っている。
③オペレーターのスキル。

そのほかにもドットゲイン・トーンカーブ・ドライダウン等ありますが、本機校正をしている限り、発生することは稀です。


①色校正を平台校正機で刷っている。この場合の原因は、
平台校正機と枚葉(平台)印刷機では印刷方式が違います。
平台校正機は、紙を台に固定し、その上をユニット(版・ブランケット・インキ壷・インキローラー)が低速回転しながら転写します。
枚葉(平台)印刷機はユニット(版・ブランケット・インキ壷・インキローラー)が固定されており、紙がユニット間を移動します。

平台校正機は機械の仕様上、インキが自由に盛れます。
盛るとは、インキ量を多くして印刷できるということになります。
枚葉(平台)印刷機は仕様上、インキの盛りが平台校正より盛れません。

平台校正機は1時間に約200枚から300枚の印刷ができます。
枚葉(平台)印刷機は印刷物の内容によりますが、1時間に7,000枚から12,000枚印刷できます。
印刷速度が違うため、平台校正機のインキは粘性が柔らかく、枚葉(平台)印刷機の場合は粘性が固くなっています。さらにオフ輪の場合は1分間に650枚から800枚印刷できるので、さらにインキの粘性が固くなっています。

さらにドットゲイン・トーンカーブの設定・ドライダウンの違いが出る為、平台校正機で刷った校正刷りと、枚葉(平台)印刷機で刷った本刷りでは、差が出てしまいます。


②本機校正をしているが、面付け仕様が違っている。この場合の原因は、
本刷りの場合、製本仕様や無駄取をなくすために、ある程度いっぱいいっぱいまで、絵柄を付けます(下記絵柄参照)

面付け.jpg

本機校正での正しい面付け。

絵柄同方向面付け.jpg

絵柄方向・インキ壷位置も同じ。

絵柄同方向面付け2.jpg

絵柄方向が同じ。

当然ながら、絵柄方向・インキ壷も同じであれば、本機校正と本刷りの再現性はかなり高くなります。

間違った面付け位置。

絵柄位置が違う面付け.jpg

絵柄の方向が違います。
これでは、せっかく本機校正をしても、本刷りでの再現性は低くなります。

校正刷りの場合は朱書きを書きこむため、どうしても余白が必要になります。

しかし、本刷りと本機校正で絵柄方向を逆にしてしまうと、ゴーストの発見ができない場合や、再現性がどうしても悪くなってしまいます。余白の付け方には工夫が必要になります。

③オペレーターのスキル。
こればかりは、社内での教育の問題になります。
オペレーターには長・短問わず経験があり、経験則を基に判断して印刷します。

「このクライアントはこれくらいは許容範囲だ。」
「チラシだからこれくらいでいいだろう。」
「夜勤で上長が居ないから、これで刷っちゃえ。」
「ドライダウンが予想できなかったよ~。」

等など、機長の経験則で判断される場合です。

オペレーターのスキルは各会社での教育になります。
始末書・顛末書・報告書等で「教育をします」「周知徹底します」「徹底します」等の文言が出てしまう書類・文書を出す印刷会社は、いままで教育をしていなかった事を自ら宣言している事になります。

そして本当に教育しているのか、同じ色調不良が再発しないのかという疑問が残ります。

「教育をします」「周知徹底します」「徹底します」は根本的な解決にはなりません。

機長がそれらの判断をしてしまった根本的な原因はどこにあるのかが見えないからです。
逆にいえば、「社風」がそのような判断を生む土壌になっているのではないかと、私は思ってしまいます。

オペレーターの評価はシビアな評価が必要になります。

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印刷は印刷機が変われば、同じデータで作成しても色の再現性が異なってしまう場合が多く、デリケートな工業品と言えます。

発注側が最初にどのレベルのクオリティを求めているのか明確にすべき事項なのかもしれません。

2010年5月10日月曜日

製品・サービスを売る方法③ 宣伝・広告

自社の製品・サービスの見直しと、マーケット調査が終わると、製品・サービスの販売戦略が見えてきます。

飛び込み営業をさせる。
テレアポをさせる。
既存顧客に提案する。
チラシを打つ。
新聞広告を打つ。
TVCMを打つ。
ラジオCMを打つ。
雑誌広告を打つ。
DM展開を行う。
展示会で発表する。
ホームページ・ブログで販促する。
タレントを起用する。
等など広告宣伝の手法は色々とあり選べます。

自社にあった広告宣伝の仕方があります。

飛び込み・テレアポ・既存顧客への提案は従来からとられている方法で、一般的ですが、いわゆる押し売りです。

チラシ・新聞・TV・ラジオ・雑誌・DMは不特定多数に情報発信を行い商品の認知をしてもらう点では優れていますが、宣伝文句を間違えると押し売りになってしまいます。

展示会での発表・ホームページ・ブログでの展開は、興味がある人が率先して探して商品・サービスをみてくれるので、商品・サービスの情報がしっかりしていれば、検討材料や商品・サービスの購入に繋がります。
ホームページ・ブログでは検索での上位表示が命になります。

タレント起用は、商品・サービスにより安心感・堅実性・疑似効果等が得られます。

新規での顧客の開発の場合、安易な飛び込み・テレアポになりがちです。
否定はしませんが、営業効率的に考えるとクエスチョンが付いてしまいます。

また飛び込み・テレアポは、「買ってくださいお願いします」と初めから売り手側が弱者になる為、価格面で値引き・値下げの対象になりがちです。

利益の取れる価格帯で売る為にはどうすればよいか?
という問題に直面します。

飛び込み営業をさせる。テレアポをさせる。既存顧客に提案する。チラシを打つ。新聞広告を打つ。TVCMを打つ。ラジオCMを打つ。雑誌広告を打つ。DM展開を行う。展示会で発表する。ホームページ・ブログで販促する。

どの方法をとるにしても、如何に消費者・ユーザー・顧客に納得して買ってもらえるような広告宣伝が必要になります。

押し売りをされて納得して買った事があるかと、自問自答してみると、私には残念ながらありません。

広告宣伝は売る為の行為でありますが、高い収益をあげて販売するには、情報の発信をし、自社の製品・サービスを見つけてもらい、判断材料になり、納得して購入してもらえる広告宣伝を打たないと今の経済状況下では、商品・サービスが受け入れられないのではないかと考えています。

2010年5月9日日曜日

製品・サービスを売る方法② マーケット

自社の製品・サービスを見直したら、次はマーケットを見直します。

マーケットの成熟度、需要度、認知度、自社の製品・サービスの位置、競合他社の情勢、価格帯、メリット等。

①マーケットの成熟度
マーケットが黎明期の場合、需要気運が高まれば、いやでも売れます。
マーケットが成長中の場合、他社が参入しているとはいえ人海戦術が使えます。
マーケットが停滞・衰退している場合、頭を使わなければなりません。

②マーケットでの需要度
成熟度とも重なりますが、マーケットでどれだけの需要があるか。
需要が供給より高ければ、高い価格で販売でき、供給のほうが高ければ、どうしても価格競争に陥りがちになります。
また、マーケットでまったく需要がないのに売ろうとするのは、並大抵の労力では売れません。
まずマーケットに認知してもらうところから始まります。

③マーケットでの認知度
マーケットにおいて先行している商品の類似品の場合、マーケットが成長過程であれば、先行している会社のお尻に乗っかることができます。
新しいマーケットの創出、既存マーケットでの認知度が低い場合は、自ら認知させる努力が必要になる為、受け入れられるまでに時間必要になります。また、受け入れられないまま終わる可能性も大きくあります。

④位置
マーケットで、商品・サービスがどの位置にあるか。
品質的位置・価格的位置・サービス的位置・納期的位置・アフターフォロー的位置・保障制度的位置等など。
マーケットでの位置が分かれば、手が打ちやすくなります。

⑤競合他社
マーケットに競合他社があるか、ないか。競合他社の情勢はどうなっているのか。価格・付加価値・サービス・納期は??等競合他社と自社を比較し、競合他社より売れる戦略が必要になります。

⑥価格帯
マーケットでの価格帯と同様に、消費者・ユーザーが受け入れられる価格帯であるか。
マーケットが無く創出する場合・マーケットが黎明期の場合・マーケットに競合他社や類似製品がない場合等マーケットが受け入れれば独り勝ちになる状況ですが、製品・サービス自体が途方もなく高く、消費者やユーザーが受け入れられない・購入できない価格帯では、売り上げに繋げる事は困難になります。

⑦メリット
商品・サービスを購入する消費者・ユーザーがメリットを感じる事が出来れば、商品・サービスの価格が多少高くても、ユーザーは喜んで購入します。
メリットを感じられなければ、いくら安くても購入してもらえません。

これらの状況を分析して、商品・サービスの販売戦略・販売方法・広告宣伝を打つことが重要になってきます。

2010年5月8日土曜日

印刷見積もりの見方 表面加工編

印刷見積の見方の表面加工編です。



見づらい場合はPDFファイルをご覧ください。

印刷見積もりの見方(表面加工)PDF.pdf

表面加工はこれまでの工程に比べると判りやすいと思います。

片面か両面か、加工の方法、数量、単価、合計金額になります。
注意点は、数量です。
刷本状態(印刷したままの状態)で表面加工を行うため、印刷枚数と同数になりますが、機械の都合上、刷本を半切または四切に断ってから表面加工を行う場合もあります。

半切にした場合は数量が二倍、四切にした場合は数量が四倍になります。

また両面に表面加工を施す場合は、数量が二倍になります。

2010年5月7日金曜日

印刷見積もりの見方 用紙編

印刷見積用紙工程の見方です。



見づらい場合はPDFファイルをご覧ください。
印刷見積もりの見方(用紙)PDF.pdf

用紙品種(コート・マット・上質等)・用紙銘柄(ハイマッキンレー・Proグレース・サンカードなどの個別銘柄名)、用紙サイズが順に表記されます。

用紙の縦目・横目については、発注担当の方はあまり気にしたことがないかと思います。

たとえばA4ペラのチラシを作った場合、陳列した時に首を垂れる状態になってしまったチラシを見たことがあるかと思います。
これは紙目が逆のためにおこる現象で印刷会社のミスです。

正寸の場合A4であれば横目を使います。
縦位置のチラシですと長辺に沿って紙目が流れているものが横目になり、短辺にそって紙目が流れているものが縦目になります。
縦目ですと短辺に沿って紙目が流れているため、どうしても曲がりやすくなり、首を垂れるような状態になります。

基本的に正寸ペラの場合、奇数が縦目、偶数が横目になります。
ただし用途によって変わりますので、注意が必要です。
同じA4でも横位置で使用する場合は縦目ですと首を垂れる状態になってしまいますので、最終的な使用状態により縦目・横目を変える必要があります。

また、折のある場合は、最終的に折ったときに背になる部分に合わせて紙目を選びます。

紙目に関しては改めて図説を付け加えて説明したいと思います。

連量(斤量)は紙の重さですが、一般出来には厚さを表現するときに使います。
90ベースでは物足りないから110ベースで等、紙の厚さを表現しています。

用紙の実数は、印刷枚数とイコールではありません。全版印刷の場合のみイコールですが、通常用紙購入時は全版で購入し、その後半切、四切にカットするため、全版換算で表示します。
この為、印刷枚数を全版換算に直して計算しなおすため、半切であれば1/2、四切であれば1/4に計算しなおします。

印刷予備も同じく全版換算です。
印刷の予備枚数はおおよそ、平台(枚葉)で印刷枚数が10,000枚までの場合は1色50枚、10,000枚以上の場合は1色あたり0.5%。オフ輪で印刷枚数が100,000枚以下の場合は1色100枚から500枚、100,000枚以上の場合は0.5%前後になります。

それぞれ見本の数量や、後加工、折出しの方法等により予備枚数が前後します。

数量は実数+予備枚数を足した数字ですが端数が出てしまいます。

オフ輪の場合は巻き取り数、8連巻・9連巻・10連巻・12連巻等、用紙銘柄・連量(斤量)により巻き取り数が異なる為、確認が必要です。
購入数量-印刷枚数+予備枚数=残紙となります。

残紙は基本的には印刷会社で一定期間保管する場合が多いです。
次回の発注時に残紙+不足分を購入し印刷しますので、残紙の管理が必要になります。

平台の場合は100枚・125枚・250枚・500枚の包売りのため、これらの数字で割り切れる数量が印刷用紙の数量になります。

平台(枚葉)も購入枚数-印刷枚数+予備枚数=残紙になりますが、残紙量が少ないため、定期発注以外は使い切りになります。

用紙単価は、銘柄により異なります。

日経新聞に洋紙市況が出ていますのでご参考にされるといいと思います。

トータルの用紙値段の出し方は、用紙の場合は、連量(斤量)×数量(実数+印刷予備+残紙)×単価÷1000になります。
厚紙の場合は、連量(斤量)×数量(実数+印刷予備+残紙)×単価÷100になります。
1000や100で割る必要性は連量が1000枚・100枚の重量のためです。

印刷予備については、印刷会社各社により前後します。

印刷工程同様・用紙の見積の見方も難解です。
しかし、判っていて見積もりを見るとこれまでと違った事が見えてくると思います。

2010年5月6日木曜日

印刷見積もりの見方 印刷編

詳細明細見積印刷工程の見方です。





イメージで見にくい場合はPDFファイルをご覧ください。

印刷見積もりの見方(印刷)解説PDF.pdf

版サイズ・版の大きさ・何種類付くか・何個付くか・表印刷色数・裏印刷色数・同仕様印刷台数は刷版とリンクしています。

印刷枚数は、部数÷何丁(何個付くか)で、割り出します。

数量は印刷会社により台計算と通し計算のボーダーラインが変わります。

台計算は「印刷の色数×同じ仕様の印刷台数×単価」。

通し計算は「印刷枚数×印刷の色数×同じ仕様の印刷台数×単価」。


台計算とは、主に印刷枚数が少ない場合に用いられます。1色を1台(印刷機の紙に色を転写する一色分のユニット)とする計算の仕方です。

通し計算とは、印刷枚数が台計算よりも多い場合に用いられます。
機械に用紙を一回通した(一回印刷した)数で「通し数」とは印刷枚数×印刷色数が通し数になります。

台計算と通し計算のボーダーラインは印刷会社の減価償却の考え方により変わりますが、おおよそ印刷枚数が2500枚から5000枚で台計算から通し計算に変わります。

通し計算の場合、印刷枚数x印刷色数x台数で、通し数量が多い場合があります。

この現象は(印刷枚数+印刷予備枚数)×印刷色数×台数になっている場合があります。

製品にならない印刷予備枚数に対して印刷代を請求する印刷会社もあります。

見積もり合わせの場合は、考えなくてもいいかもしれませんが、随意契約・見積もり合わせをしていない場合は注意して見たほうがいいかもしれません。

余分なコストがかかっていることになります。


次回は用紙工程の見方です。

2010年5月5日水曜日

印刷見積もりの見方 プリプレス(刷版)編

印刷会社の見積は、よく見方がわからないと言われます。

印刷会社や印刷会社の営業によって印刷見積の作り方が違ったり、クライアントによっても変えている場合があります。

印刷の見積もりには、詳細明細見積、明細見積、一本書見積があります。

一本書見積もり。
品名・数量・単価・合計のみの表記です。
何にいくらかかっているのか、判りませんが、トータル金額だけ分かればいいと言う印刷発注者にはシンプルでいいかもしれません。

明細見積。
各工程に分けて金額が出されますが、各工程の金額がなぜこの金額になるのか判らないため、一本書見積もりとあまり変わりません。

詳細見積。
各項目を詳細明細で明記します。

詳細明細の場合、どの金額が高いのか、安いのか、何をどれだけ使っているのか、数の整合性が合っているか、不正請求がないか等がチェックできます。

一本書見積もりで金額を決めてから、詳細明細見積の提出を行う発注者も多いようです。

印刷見積で、判らないと言われるのが、詳細明細見積ではないかと思います。


ビジネスサポートプランニング仕様のオフセット用見積書を基に解説をしていきます。


今回はプリプレスのいち工程である刷版工程の見方です。

刷版は、オフセット印刷において、「ハンコ」と呼ばれるものです。
オフセット印刷の仕組みで版に印刷イメージをC(シアン・青)・M(マゼンタ・赤)・Y(イエロー・黄)・K(クロ・黒)ごとに焼き付けます。色の三原色であるC・M・YとKの版をブランケットと言うゴム版に転写し、さらに紙に転写するのがオフセット印刷機の原理です。

詳細明細見積に書かれている数式の意味は以下のようになります。



このように数式の数字には意味があります。
A4サイズ表裏4色のチラシを作る場合、版のサイズが46やBであれば間違っている、不正請求していることが分かります。
100,000部印刷するのに、版の大きさが半切や四切では次工程の印刷代に大きく関わってきます。

次回は印刷工程の見方です。

2010年5月4日火曜日

製品・サービスを売る方法① 見直し

経済状況が厳しい中、どの会社も自社製品の拡販・または現状維持が難しくなってきています。

経済が厳しいから、財布のひもが固いからという理由で、あきらめていませんか?

経済状況が悪い中で、自社の製品・サービスを売るにはどうしたらいいか。

まず、自社の製品・サービスを良く知る事です。
自社の製品・サービスの利点・欠点・品質・デリバリー・付加価値・値段等を見直します。
この見直し作業はコンサルタントよりも自社の社員がよくわかっていることだと思います。

この時点でいろいろと問題が出てくることかと思います。

第一は、品質。
第二は、納期。
第三は、販売価格。
第四は、コスト。
第五は、付加価値。
第六は、イメージ。
第七は、原産国・産地
第八は、環境。

①品質
品質が悪ければ、一回買わせるだけの場合は良いかもしれませんが、リピーターは付いてこないでしょう。
定期的に購入していただいてこそ、次の購入に繋がり、売り上げが伸びます。

②納期
品質が良くても、納品・サービスの実施まで一ヶ月先と言うのでは消費者・顧客は付いてこないでしょう。

③販売価格
適正な販売価格であるか否か。品質がよく、納期が早くてもバカ高い販売価格であればやはり消費者・顧客は付いてこないでしょう。
絶対に必要な生命にかかわる機器類であれば別ですが。

④コスト
コストが高い場合、販売価格を上げて利益をとるか、利益を薄くして売り上げをとるかの選択になってしまいます。
コストの見直しは常に行い、ムダは排除するようにしなければなりません。しかし、ムダと余裕・ゆとりは違います。

⑤付加価値
商品・サービスにどのような付加価値があるか。付加価値は消費者・顧客にアピールできるもの・受け入れられるものなのか。付加価値による単価の上昇は消費者・顧客が納得できるものなのか。等が考えられます。

⑥イメージ
顧客満足という言葉がありますが、新規で購入してくれる消費者・顧客は、商品・サービスの満足度は使ってからしかわかりません。
顧客満足とはあくまでも商品・サービスの購入後の話であり、新規の顧客・消費者をつかむ場合には、当てはまりません。
製品・サービスの購入前に消費者・顧客にメリットを与えるイメージが作れる商品・サービスであるか。イメージ作りを考えなくてはなりません。

⑦産地
どこの国で生産された製品なのか、どの地方で生産された製品なのか。
製品に与える影響が大きい為、消費者は原産国・産地にこだわる場合があります。
時代の流れによって生産する国や地域は変わりますが、日本人の場合、やはり「made in Japan」に安心感を得るようです。
その理由は簡単。自分が今までしてきた仕事にプライドがあるからです。
その為品質の良し悪し、利便性、アフターサービス等総合的に「made in Japan」が優れていると判断する根拠になっています。
あなたは同等の商品が同一価格であれば、日本製、韓国製、中国製、インド製、ブラジル製、ロシア製、ケニア製、他どの国の製品を選びますか?
あなたの頭に浮かんだ原産国が回答です。

⑧環境
現在環境に対する意識が消費者・顧客の間で大きくなっています。
商品・サービスに環境配慮されていることが、消費者・顧客の選択肢になりつつあります。2010年4月施行のグリーン購入法では、カーボンフットプリント・カーボンオフセットが付与されている商品・サービスの購入が推奨されています。
今後民間企業でのグリーン購入対策・消費者の環境意識に大きく左右されることになります。
商品・サービスの環境配慮・対策は必要になってきます。

ほかにも商品・サービスにより考慮しなければならない事項もあります。

まずは、自社の商品・サービスの見直しから行いませんか?

2010年5月3日月曜日

効果の上がる広告宣伝の仕方 レスポンス広告

印刷物の反応は配布方法により異なりますが、一般的に新聞折り込みチラシで0.2%、手配りで5%と言われています。

如何に集客を上げるかはチラシの内容・配布量に関わってきます。

チラシの文言・内容・レイアウトを変えたり、地域効果の測定、信用・安心を得るなどの手法を使えば格段にチラシのレスポンスが上がります。

現在行っている、販売促進戦術が、売り込み、イメージ広告、目が止まらないキャッチ、効果の測定が出来い広告宣伝になっていないでしょうか?

商品やサービスをユーザーが求めている場合、大きな見出しであろうと、小さな見出しであろうと、今すぐ欲しいユーザーは眼を皿のようにして探しますので、広告スペースは関係ありません。

将来的に欲しいなぁ、どこかに行きたいなぁ、でも今は無理。
だけどいつかは・・・っと思っている見込み客を捕まえるにはある程度のスペースとキャッチそして継続的な情報の提供により見込み客を捕える事が出来ます。

プラス、効果が測定できれば、次回広告への改善へのステップになります。

この方法は、商品の質が良ければであり、悪いと粗悪品を売り付けたとなりかねません。

熟成しきっている商品・サービス、消えようとしている商品・サービスにも使えません、新たな需要が見込めないからです。

また、マーケットが固定化・縮小化にある業界で他社のシェアを奪取する場合は、価格競争に陥りやすくなりがちですが、商品・サービスの差別化・安心・信用・付加価値付けが必要になり、プラス、ユーザーに見つけてもらい選んでもらうための手段を取れれば、価格競争に陥ることは少なくなります。

商品・サービスを高収益・販売増にするための一つの手段がレスポンス広告です。

2010年5月2日日曜日

印刷インキ VOCの影響

印刷インキに含まれる石油系溶剤からVOCは発生しています。

印刷インキに石油系溶剤がどれくらい含まれているのかというのは下記のグラフを参考にしてください。
印刷インキ工業会資料


一般的なインキの成分構成です。

石油系溶剤の代わりに植物油を使用することにより、VOCの排出は少なくなります。

VOCが排出されることにより、どのような悪影響が実際に起きるか。
①従事者(石油系溶剤を扱う人)に対する健康影響
②従業員に対する健康影響
③周辺地域に対する健康影響
④周辺地域に対する環境影響
⑤地球に対する環境影響

これらの悪影響が発生します。

従事者と従業員は健康診断や給料の上乗せなどで口を封じる事が出来るかもしれません。

しかし周辺地域への影響は会社組織へのダメージになります。

近隣周辺地域の通報により行政指導が入ることも多くなっています。

近年の日本社会はアメリカのような訴訟社会とは言いませんが、クレイマーや訴訟などが多くなってきています。

健康影響訴訟に発展すると、会社側はまず敗訴が確定的です。

裁判費用・多大な賠償金等の支払いになるため、会社組織の運営自体がピンチになることも今後多くなってくると思われます。

印刷業界だけではなく、他の業界業種も周辺環境に対する配慮が、必要になってきます。

2010年5月1日土曜日

印刷物 カーボンフットプリント CO2算出方法

2009年9月4日にプPCR(ロダクトカテゴリールール)の第一号PA-AA-01 うるち米 (ジャポニカ米) が制定されてから、約8ヶ月経ちます。

現在まで45件のPCRが制定され、製品化されている商品もあります。

それぞれのPCRで基本的な基準になるのがLCA。

LCAを各業界・業種・企業に当てはめていけば、PCRにのっとったカーボンフットプリントの計算ができるようになります。

では具体的にどうしたらいいのか?

経済産業省カーボンフットプリントのページ(←ページに飛びます)に「CFP算定キット」が用意されています。

また使い方のファイルも用意されていますので、各企業で取り組んでみるのもいいかと思います。

この「CFP算定キット」がリリースされるまで、私は印刷業界に所属していたため、「PCR商品種別算定基準(PCR)(認定 PCR番号: PA-AD-01)対象製品:出版・商業印刷物(中間財)2009年11月13日 公表」に準拠した各作業の基礎計算表を作りました。


カーボンフットプリント表示用PDF(画像が見ずらい場合は、PDFを参照してください)

これはあくまでもCFP算定キットに入力するための基礎データの統計を取るものでここで得られた数値をCFP算定キットや、独自で開発された算出ソフトを用いて個別に計算しなくてはなりません。

とくに印刷業界の場合は多品種多目的に及ぶため、カーボンフットプリントが印刷業界自体での取り組みは消極的になる可能性があります。

印刷業界ではパッケージ分野が他業種との関わりあいが大きいため、クライアントからの要請により、商品限定(DTP・刷版・印刷・用紙・加工の各工程がルーチンワークなもので部数が比較的固定化されているもの)で出始めます。

また出版業界が消極的であることと、単行本ではカーボンフットプリント表示の可能性もありますが、週刊誌等の雑誌は広告・記事などにより各号で頁数・印刷色数が違うため、カーボンフットプリント表示は難しいのではないかと思います。

ともあれ、カーボンフットプリント表示を行うには、PCRに基ずいたデータの収集が第一条件になります。

データの収集が早ければ早いほど、各企業は顧客囲い込みの一ツールを得る事になります。

2010年4月30日金曜日

環境に配慮した販促物(POP等)の作り方

環境に優しい・環境に配慮した印刷物・販促物を作る方法としては、機材の指定・資材の指定・環境マネジメントの指定・カーボンオフセット・カーボンフットプリントの指定等があります。

環境マネジメントの指定は、ISO14001・エコアクション21・グリーンプリンティングがあります。

機材の指定は、水なし印刷・デジタル印刷・水性フレキソ印刷・水なしUV印刷があります。

資材の指定は、再生紙・森林認証紙(FSC・PEFC)・間伐材・非木材(非石油系)等の用紙、ベジタブルオイルインキ(SOY INK・ライスインキ・植物油インキ)・低VOCインキ・NON VOCインキ等のインキ、サーマルタイプPP(PPにはじめから接着剤が付いているタイプ)、難細裂化EVA・PUR等の製本糊(無線綴じ・アジロ綴じ・中綴じ)等があります。

カーボンオフセット指定は印刷物すべてのカーボンオフセットの方法と印刷物に一部当たり何円分のカーボンオフセットを行う方法とがあります。
前者はLCAを基にしたカーボンオフセット、後者はボールペンやノート・年賀状などに採用されているカーボンオフセットです。

これらを組み合わせることにより、顧客にアピール環境に配慮した印刷物・販促物・SPツールの作成ができます。

印刷物に限らず、製造される商品はLCAを基にすればカーボンオフセットができますので、マグカップ・団扇・扇子・タンブラー・クリアケース等のSPツール・ノベルティにおいてもCO2排出量「0」の商品が作成できます。

カーボンオフセットを行うことにより、地球温暖化だけではなく、新しい顧客の開発、商品の開発、他社との差別化ができます。

排出権取引価格はJOIの排出量取引参考気配によると1t ¥1,700前後。

プロバイダーを通して購入することになるため、詳しい値段は各カーボンオフセットプロバイダーにお問い合わせいただきたいと思います。

2010年4月29日木曜日

印刷物のCO2排出計算

印刷物のCO2排出計算方法はカーボンフットプリントとカーボンオフセットにより詳細の出し方が異なりますが基本的にはLCAに基ずいた、計算になります。

計算の簡単な概略は、インプットにおけるCO2排出量+生産時のCO2排出量+アウトプットにおけるCO2排出量+マテリアルフローコストで計算できます。

CO2排出計算に最低限必要な発注者側からの情報は、版形・部数・頁数・用紙銘柄(または品種)・用紙斤量・印刷色数・加工方法・納品先です。

この情報により、印刷会社ではCO2排出計算が出来ます。


ダウンロード先:https://drive.google.com/file/d/0B1QrXfNRLBiwVThmWlRmTTRHb2c/view?usp=sharing

この画像は私が印刷会社用にエクセルで作成した半自動見積書です。
画面のピンク地色の部分は手入力になります。

画面では、切れている部分もありますのでPDFファイルに起こしました。
PDF:https://drive.google.com/file/d/0B1QrXfNRLBiwS1F2emd1T2J6MzQ/view?usp=sharing

これらの見積もり情報により、自動的に、CO2排出量も計算されます。

それぞれの印刷会社により、印刷機・製本機・加工機・刷版機・温加湿器・照明・資材の輸送距離・リサイクルまでの輸送距離が違うため、それぞれの会社により同じA4チラシ 4/4 10,000部 ペラでもCO2排出量は違ってきます。

東京生産・メーカーの定格出力と仮定すると、およそ490㎏のCO2排出量・一部当たり49gになります。


自社の製品・サービスについては、どの企業も努力していますが、印刷物はアウトソーシングであるため、なかなかカーボンオフセットまで配慮できていない会社が多いのではないかと思います。

年間の自社の総印刷物をCO2化してみると膨大な数量になる会社も多いのではないでしょうか。

グリーン購入法が改正され、カーボンオフセット・カーボンフットプリントがグリーン購入として奨励されています。環境に力を入れている企業であれば、印刷物のみならず、すべてのグリーン購入製品についてカーボンオフセットが付与された製品に切り替え、CSR報告書にカーボンオフセット量として記載するのも企業の社会的責任の一環ではないかと思います。

2010年4月28日水曜日

ベジタブルオイルインキ(ベジタブルインキ)とは?

印刷業界でSOY INKに変わり最近主流になってきているのが、「ベジタブルオイルインキ(ベジタブルインキ。以下ベジタブルオイルインキと表記します)」。

印刷会社では労働安全衛生上、SOY INKやベジタブルオイルインキを自主的に使っている会社が増えています。
印刷発注時に、特別に指定しなくても、SOY INK・ベジタブルオイルインキを使用している確率はかなり高いです。

ベジタブルオイルインキが出荷され始めたのは2009年2月ごろからだったと思います。

印刷の発注に携わる方々は、印刷会社からベジタブルオイルインキ使いませんか?や、ベジタブルオイルインキのマーク付けませんか?等、他社との差別化として、環境対策としての売り込みが多くあるのではないでしょうか?

ベジタブルオイルインキって何?
SOY INKとどう違うの?
ベジタブルオイルインキの値段は?
どれくらい環境に優しいの?

等などの疑問があるかと思います。

詳しくは印刷インキ工業連合会HPの植物油インキ(HPへ飛びます)をご覧いただくとして、簡単にかいつまんで説明すると、ベジタブルオイルインキとはSOY INKと異なり、大豆油だけでなく、再生産可能な大豆油、亜麻仁油、桐油、ヤシ油、パーム油等の植物由来油、及びリサイクルした再生油を使用しています。

また、SOY INKと同じように含有量が定められており、インキ中の植物油の含有量が
・新聞オフ輪インキ:30%以上
・ノンヒートオフ輪インキ:30%以上
・枚葉インキ:20%以上(但し、金、銀、パール、白インキ:10%以上)
・ビジネスフォームインキ:20%以上
・ヒートセットオフ輪インキ:7%以上
・各種UVインキ:7%以上
・フレキソインキ:植物由来のタンパク3%以上

この条件をクリアしないとベジタブルオイルインキとはみなされません。

大豆油はご存知の通り、大豆から生成されるため、バイオ燃料としても注目されており、今後資源の争奪戦になる恐れから、代替製品として各種植物油インキが誕生し、SOY INKも含めた環境対応インキの総称をベジタブルオイルインキと言います。

ベジタブルオイルインキは大豆油だけに頼るのではなく、あらゆる植物油及び廃油からリサイクルされた再生油を使うことにより、資源の確保及び、価格の高騰を防ぐことになります。

これで、ベジタブルオイルインキが何か、SOY INKとの違いは何かお判りいただけたのではないでしょうか。

ベジタブルオイルインキの価格ですが、1KG缶で1000円前後ですので、SOY INKや石油系溶剤を使ったインキと値段は変わりませんが、特色などは若干高くなる傾向にあります。


ベジタブルオイルインキやSOY INKにも石油系溶剤が含まれます。
以前の石油系溶剤インキよりは20%ほど改善されたインキです。

使わないよりは使ったほうがいいベジタブルオイルインキ。
どこの印刷会社も労働安全衛生の立場から、ベジタブルオイルインキを使う傾向にありますので、印刷会社にとって特別な注文にはなりません。

印刷物の環境対策をお考えの方はベジタブルオイルインキ指定をしてみてはいかがでしょう。

2010年4月27日火曜日

イメージ広告とレスポンス広告

自社の製品・サービスのプロモーションとして、広告宣伝が一般的にはつかわれます。

大企業から中小・地場企業まであらゆる媒体を駆使した広告宣伝、プロモーションが行われています。

広告宣伝には、イメージを先行させたイメージ広告、広告の反応・評価をみるレスポンス広告があります。

多くの企業はイメージ広告の手段をとり、通販関係はレスポンス広告が多く見られます。

イメージ広告は、文字とうりイメージが先行するため、商品名・値段・連絡先・会社名は小さく書かれていることが多い。
たとえば・・・灼熱の太陽に砂漠、そこにモデルの女性がキンキンに冷えたビールジョッキを傾けている姿のポスター。
一種のサブリミナル効果により、ビールを飲みたいな~どこのビールでもいいからとなり、レッツ居酒屋・ビアガーデン・ビアホールになる。

どこの会社の、どのビールでもよく、とりあえずビール!的な要素になります。

レスポンス広告は広告の反応をみる広告で、どれだけの反応があり、そこからどれだけの成約に繋げれるかをみる広告です。

それぞれの企業により、イメージ広告かレスポンス広告か。
商品や会社の姿勢にマッチした広告を選ぶのですが、収益を上げるのであればレスポンス広告をお勧めします。

2010年4月6日火曜日

企業のCSR報告書に最適な印刷方法

印刷業界は、環境に対する認識はかなり低いと言わざるを得ないです。

印刷物に対して、企業がそれほど環境に対する意識が無いのもその一因です。

また、環境付加価値は、コスト高になってしまうと言う、印刷会社のミスリードもあります。

水なし印刷と水あり印刷を比べると確かに、刷版(アルミ板)は割高です。

しかしながら、水を使わない、添加剤も使わない、双方ともリサイクルに回す事が出来る。

ならしてみると、それほど割高になると言うものでもありません。

技術代と称する場合もありますが、水なし印刷の方が水が無い分ハンドリングが楽という印刷オペレーターもいます。

全ての印刷物を環境対応にする必要はありませんが、企業の顔の会社案内や、CSR報告書、IR報告書等は環境対応にしてもよいのではないかと思います。

しかし、今入っている印刷会社にはそのスキルが無い、対応していない等もあります。

日本全国で、カーボンオフセットに対応している印刷会社をリストアップしてみました。

(株)プリプレス・センター
札幌市中央区北2条西14丁目2-3
011-272-6670(代)

(株)ソノベ
宮城県仙台市青葉区一番町 
022-263-7733(代)

(株)久栄社
東京都中央区新川1-28-44
03-3552-7571(代表)

清水印刷紙工(株)
東京都文京区音羽2-1-20
03-3941-7171

(株)栄光舎
東京都目黒区中目黒1-8-8 目黒F2ビル2階
03-5794-1070(代表)

(株)文星閣
東京都大田区久が原2丁目12番12号
(03)3754-2121(代表

東洋美術印刷(株)
東京都千代田区飯田橋4-6-2
03-3265-9861

(株)ハタ技術研究社
東京都立川市富士見町1-2-6
042-526-1321

アインズ(株)
滋賀県近江八幡市中村町49-12
0748-32-1101
全国に支社あり

(株)わかくさ印刷
兵庫県西宮市小松南町3-1-8
0798-48-3419(代)

1t当たりの金額は3000円から5000円ぐらいの幅で取引をされています。

それくらいの金額は、印刷代に含んでもよいでしょう。

詳細は各印刷会社にお問い合わせください。

一覧に作ってみましたが、カーボンオフセットに対応している印刷会社は、少ない状況です。

これは、企業からの要請が無ければ「行わない」と言う印刷業界の悪しき風習です。

ここにあげた印刷会社は、印刷サービスと言う点で、現時点で環境最先端です。

今年からCSRにカーボンオフセットを取り入れている企業も多く出てきました。

来年はさらに多くなると思います。

この機会にカーボンオフセットを印刷物に導入してみましょう。

2010年4月3日土曜日

印刷会社の事務ワーク 自動化

印刷会社の営業マンの仕事として、最も時間を取られるのが、プレゼンするために考える時間と、プレゼン書の作成。

普通の会社はプレゼンに力を入れて、新規案件や新規取引先を探すのに躍起になっています。

このあたりが、印刷業界が、いろんな産業の下支えになっていて、人員等も他の産業から印刷産業に比較的流れやすい傾向にあります。

これが普通の会社なんですが、営業マンの仕事で、見積もりや受注伝票の作成に一番時間を取られている会社って、案外結構多かったりしてます。

いわゆる、普通ではない会社です。

自動化されていないんですよね、事務ワークが。

こんなことで時間を取られているようでは、新規案件や新規得意先を取れと言われても、無理です。

見積もりと原価計算書が連動していない会社も多いですね。

これも時間の無駄です。

同じ内容で、違う書類を書かなければならないなんて、バカバカしい。

って普通は思うんですけど、何故か印刷会社の営業って、受け入れてしまう。

うちの会社はこうだから、こうしてください、っと言われれば、新入社員はもちろん、他業種から流れて来た人でもそうなってしまう。

外からの血は改善の機会なんですが、潰してしまうんですよね。

覚える事が多すぎると言うのもあります。

一人前になってから言え等の言葉もよく聞かれます。それまでは意見するなと暗黙のプレッシャーですね。

印刷の見積もりの仕方も複雑だったりするのですが、完全自動化まではいかなくても、半自動化までくらいだったら出来るんですよね。

でもあまりみんなしたがらない。

エクセルの使い方が判らないと言うのもあるかも知れませんが、新規するのが嫌だからっと言うのもあります。

予算は達成しなければならないけれど、既存のAクライアントから、見積もりを頂いていまして、1000部から、10,000部までは千刻みで、10,000部から500,000部までは10,000刻みで見積もりしなければならなくて、新規行けませんでした。

ちょっと極端ですが、こんな感じです。

忙しく見せる事が出来るんですよね~、電卓叩いて、PCに打ち込んで、また電卓叩いて。

本人は必死にやってるかもしれませんが、それって一から作ると同じ内容でもかなりの重労働。

めちゃくちゃ時間がかかります。

でもそれを、嬉々としてやる、何故か、時間が潰せるから、忙しそうに見えるから。

社内の伝票作成も同じ。

何故か知らないけれど帳票が山のようにある。

帳票を作る時にシステムが自動計算をしてくれない。

こんなんじゃ、新規やれって言われてもそちらに時間が食ってしまいます。

当然、手作業が多くなれば、それだけミスも増えてきますので、時間はかかるわ、ミスは多くなるわ、作業効率は最悪の状態です。

それでISO9001の認証取っていると言ってる印刷会社も多く、なんだかなぁっという気になってしまいます。

そんな会社は看板だけのISOで業務改善や経営改善には全く興味が無いのだろうなぁ。

上場している印刷会社はやっぱりその辺は、かなり自動化されたり、専門の部隊があったり営業に対するフォローが行き届いていたりします。

中小になると、一部の会社以外、全部営業の仕事。

気合いで新規取ってこーいでも、いいのですが、それだけの事務ワークがあると気合も何も・・・。

幾つもの会社の内情を見て、やっぱり印刷会社は斜陽産業だ。

こりゃだめだ。

見かねてこうしたらどうですか?っとサービスで言った事もありますが、

聞く耳持たない経営者が多い産業ですね。

創業者が多いからかもしれません。

だから危なくなっちゃうんですよね、印刷会社。

自動化して、営業マンの鎖解いてあげないと。

ま~その鎖にしがみついてる人が、大半の様な気もするけど。

営業効率の低い会社はこの先、かなり厳しいですね。

システムを売っている会社はそこが狙い目だったりしますね。

2010年4月2日金曜日

印刷見積もりの半自動ソフト

印刷見積もりの自動化ソフトと言っても、私が、エクセルで作ったものです。

専門家の人や、関数大好き人間であればもっと、改良できるんだろうけど。



前画面で表示しても、全て表示されない印刷見積もりの複雑さというか工程の多さ。

ピンクのところが入力するところ。

基本原価に何パー乗せると言う発想なので、それぞれの項目でパーセンテージが設定できるようになっています。

原価計算書と、見積もりを合わせた物です。

カーボンオフセット用の見積もりフォーマットもありますが、これと似たような感じです。

欄外にLCAの計算書式があるだけ。

なのでカーボンオフセットやカーボンフットプリントをやりたい場合にも使えますが、

データはそれぞれの会社で取ってくださいね。

その辺のコンサルティングもやっていますが、まだまだ需要は無いですねぇ。

もう皆さん判ってらっしゃるんだろうなぁ。

日印産連は頑張って早めにいろいろやってたからなぁ。

このエクセルのソフト欲しい人にはお譲りします。

グーグルドライブにアップしてあるのでご自由にダウンロードしてください。

https://drive.google.com/file/d/0B1QrXfNRLBiwVThmWlRmTTRHb2c/view?usp=sharing

一声かけていただけると、嬉しいです。

改造は自由です。使いやすいように使ってください。

2010年3月7日日曜日

印刷会社・印刷機等の環境対策

もっとも環境対策が遅れている業界である印刷業界。
日本印刷産業連合会が中心となって推し進めてはいますが、なかなか末端の会社や設備が対応しきれていない。

印刷会社の環境問題としては
1-ヤレ紙の多さ。
2-湿し水の廃棄(下水へ直接廃棄)
3-インキ・溶剤からのVOC
4-残肉(インキの残り)
5-振動
6-騒音
7-コピー枚数がやたらと多い
8-営業車・配送トラックからの排気ガス・騒音・違法駐車
9-パウダー・紙粉等の粉じん
10-廃液

ざっと挙げただけで、これくらいがすぐに頭に上がります。

1-のヤレ紙の多さは、クライアントの予算にも直結し、無駄な印刷用紙の消費に繋がっています。ヤレ紙は基本リサイクルに回されますが、必要のない数量を印刷すると言う点では環境問題・コンプライアンス問題になります(最新の機械を使い、最小枚数で回している会社もある為、全部の印刷会社がこのような事を行っていると言うわけではありません)。

対策案
クライアント:適正な必要用紙枚数の洗い出し。可能であれば、オフ輪だけではなく、平台(枚葉)の残紙の管理も行う。


2-湿し水の下水道への直接廃棄は、都道府県の条例で決められた数値内であれば、直接廃棄しても構わない事になっていますが、湿し水には石油系溶剤や添加物が含まれている為、無害ではありません。湿し水循環装置等を使い、廃棄量を少なくしている会社もありますが、直接廃棄している会社が多くあります。

対策案
印刷会社:湿し水を法定内と言う事で下水に廃棄せず、廃棄物として処理を行う。水なし印刷機に更新する。
クライアント:湿し水の下水道廃棄を行っていない会社をサプライヤーとして選択する、エビデンスはマニフェストの提出を求める。


3-インキ・溶剤からのVOCは、どうしても発生してしまうものです。しかし、極力少なくするために、SOYINK(石油系溶剤含有率30%)、ノンVOCインキ(石油系溶剤含有率0%)を率先して使用している印刷会社もあります。これは社員(印刷オペレーター)の労働安全衛生上の取り組みからであり、周辺地域への配慮とは違うところから取り組みが始まりました。
印刷会社の中には、ウエス(印刷のブランケットやシリンダーを清掃する際に使用する布)から発生するVOCを限りなく「0」にする為に、ウエス廃棄ボックスを使用し始めた会社もありますが、そのままリサイクルや廃棄工場へ運ぶのではなく、印刷会社の構内で溶剤などにまみれたウエスを入れ替えている会社が多くあり、溜まった揮発性有機化合物を排気している場合もあります。

対策案
印刷会社:ノンVOCインキの標準化、ウエス廃棄ボックス(ボックスごと工場へ出庫されるタイプ)の設置。
クライアント:ノンVOCインキの採用、ウエス廃棄ボックスが設置している印刷会社をサプライヤーとして選択する。

4-残肉(インキの残り)は印刷の仕事で余ったインキです。パイピングが増えてきてはいますが、まだまだ缶やカートンで購入している場合が多く、残肉が発生します。これは産業廃棄物として焼却処理されています。この残肉にもクライアントはお金を出しています。

対策案
印刷会社:インキパイピング設備の設置、残肉の使い回し。
クライアント:パイピング設備のある印刷会社の選択。インキ使用量の報告を求める。

5-振動は、印刷機・製本機・加工機の振動です。振動対策をしている会社は、阪神淡路大震災の影響が大きかった兵庫県では、地震対策として振動対策がなされている印刷会社が多くありますが、他地域ではまだまだ振動対策はされていません(工業地帯は振動対策の必要はないかと思います)。

対策案
振動防止材の設置

6-騒音は、印刷機・製本機・加工機・現像機などから出る騒音です。工場出荷時は法令ぎりぎりの騒音設定になっていますが、実際に設置した場合の騒音は、測定されているケースは少なく、印刷工場や製本・加工工場の横を通るとすごい音を出している会社も多くあります。これも条例などで昼間は何デシベル、夜は何デシベル、また用途地域により基準が決められています。

対策案
音源に対する遮蔽板の取り付け、カバーの設置

7-コピー枚数がやたらと多い、これは営業が中心なのですが、やたらとコピーを消費します。
この原因には、責了紙・校了紙がクライアントから戻ってきますが、表裏見本・加工見本・体裁見本等を作る必要がある場合、校正紙の控えや責了紙・校了紙をコピーして作る事になります。
その為コピーが多くなります。

対策案
印刷会社の社内のシステムの見直し。コピーを取らなくてもいい方法を考える(営業の業務効率の向上に繋がる)。

8-営業車・配送トラックからの排気ガス・騒音・違法駐車は、排気ガス規制で改善され、自動車メーカーの取り組みにより改善されています。問題は、騒音・違法駐車です。無意味な空ぶかしや違法駐車は安全面でも問題になっています。

対策案
GPSの搭載。空ぶかしは、社員教育に頼るところが大きくなります。


9-パウダー・紙粉等の粉じんは、印刷会社へ見学に行くと白い粉があちこちについているのを見かけた事があると思います。それがパウダーです。パウダーは印刷物のブロッキングを無くすために必要なものですが、その粉は、空中に飛散している場合が多く、工場のあちこちで白い粉が目につく事が多くなります。パウダー自体の主成分は、でんぷんで作られている為、摂取しても健康被害は少ないとの事ですが、気管などに入った場合は異なります。

対策案
集塵機の設置、工場の密閉。

10-廃液、現像機などから出る廃液は、産業廃棄物として廃棄する事が決まっています。これは強アルカリの廃液が出る為です。しかしながら、廃棄物として処理せずに、下水道廃棄や違法廃棄が存在します。

対策案
印刷会社:産業廃棄物として処理。
クライアント:マニフェストの提出を求める。

この他にも、印刷業の環境への影響はありますが、主だったところはこんなところです。

抜本的な解決方法としては日印産連が進めているグリーンプリンティング認定工場の認定を印刷会社が受ける事です。完全ではありませんが、パフォーマンス認定として行っているので、最低基準は守られています。

また、クライアントはグリーンプリンティング認定工場を持っている印刷会社に依頼を行い、グリーンプリンティング認定製品として印刷物を作る事がお勧めです。

グリーンプリンティング認定製品については、後日。

2010年2月3日水曜日

社長によるPMSの見直しを実施します。

代表者による見直しに関する規程」で決めたルールに従い、現在運用しているPMSが適切であるかを検討し、必要に応じて改善を実施します。


このカテゴリーの一番最初である「社長が個人情報保護方針を作る。」
から、この「社長によるPMSの見直しを実施します。」までをワンサイクル廻して、初めてプライバシーマークの認定申請が行えます。
項目にして36項目あります。一つ一つ丁寧に実施するのが理想ですが、それを行うと、膨大な時間と膨大な人手が掛かります。
また、現在の審査内容が、パフォーマンス審査になっている為、JIS Q 15001により求められている事は必ずクリアしている必要性があります。

別の章で極力時間と労力を省く認定申請までの道を解説していきたいと思います。

一番簡単な方法は、コンサルタントに丸投げすることが一番簡単ですが、審査前にみっちりテスト勉強を行う必要があります。

2010年2月2日火曜日

個人情報保護マネジメントシステム(PMS)の運用状況の点検と改善を行います。

監査責任者は、PMSの運用が開始され、一定期間(半年または一年)が過ぎた時点で、PMSの運用状況を確認する為に内部監査を実施し、PMSの運用状況の評価を行います。

この監査の目的は、PMSの運用を開始してから組織が、PMSが効果的に運用される体制になっているか、PMS(個人情報保護マネジメントシステム)を効果的に運用できているかについて確認を行うものです。
その為、組織の全ての部門・部署を対象にする必要があります。
監査責任者は監査の結果(評価)を監査報告書に取りまとめ社長に報告します。

PMS策定チームは、監査の結果から、社長が見直し指示をした指示に従い、PMSの改善を行います。必要な改善措置の後、PMSの各文書に改善内容を反映します。
また、改善の内容や改善日を改善履歴(改訂履歴)として記録する事が必要です。

2010年2月1日月曜日

個人情報保護マネジメントシステム(PMS)運用を開始します。

PMSの計画(監査・教育)を立て、実施手順を定め、必要な資源等が用意され、各担当者の責任と権限が定められ、なお且つ、その定められた責任と権限に見合うスキルが備わった段階で初めてPMSの運用が開始されます。

実際には、各規程類がそろい出した段階から、運用は開始します。それは、定められた責任と権限に見合うスキルを付けさせるために行う準備段階になります。

2010年1月31日日曜日

プライバシーマーク 教育の実施

規程が出来上がれば、PMSを全従業者に周知する為に、全従業者を対象として、教育を実施します。
教育の内容は、「教育規程」で決めたルールに従い、教育担当者が教育の実施を行います。
教育担当者は教育計画に基づき、教育の実施を行います。
この際、PMS策定チームの協力が必要である場合は、協力の要請を行います。
教育のカリキュラムが終了したら、行った教育の効果の確認を行います。効果の確認には、一般的にはペーパーテストを実施し、その結果をエビデンスとして残します。
また、行った教育と効果の確認の実施記録を作成し、次回以降の教育の資料に反映させる必要性があります。
教育の効果の確認を行った際、効果が得られていないと判断した場合は、追加の教育カリキュラムが必要になります。

2010年1月16日土曜日

プライバシーマーク 苦情・相談のトラブル

最近は個人情報に敏感になっている人が多くいます。
この為、見知らぬ組織や企業からアクセスがる場合、疑心暗鬼になる人が多く、トラブルになる場合が多くあります。

審査員の中にも、見ず知らずの企業からセールスの電話がかかってきたため、問い詰めて、責任者と話をし、個人情報保護法違反である事実を延々と突き付けたという話も聞いたことがあります。

また、個人でも調べて、開示請求をおこなっている件数が増えているとも聞いています。

苦情や相談で重要なのは対応を誤らないことと、スピーディ対処する事が必要になります。
特にスピーディに対処する事は重要です。
人は物事に対し、自分の想定している時間を超えた場合、何か良からぬことをしているのではないかと疑い出します。
この為、迅速に対処ではなく、あくまでスピーディに対処する事を勧めています。
また、スピーディに対処出来ない場合は、期限を区切って相手に了承を事前に得る必要があります。
そこまでしないと、クレームがクレームを呼ぶ場合があります。

対応はスピーディーに的確にすることが肝要です。

2010年1月15日金曜日

プライバシーマーク 教育に必ず盛り込まなければならない3要素

規程には3.4.5 a)~c)の内容を含めて記述しなければなりません。
規格の3.4.5 a)~c) をまる写しにする必要があります。

  • 個人情報保護マネジメントシステムの仕組みに適合する重要性とメリット
  • 個人情報保護マネジメントシステムの仕組みに適合する為の役割と責任
  • 個人情報保護マネジメントシステムの仕組みに違反した場合に想定される結果
この3要素は教育をおこなう度に必要な事項です。
この三要素だけは毎回重複させる必要があります。

その理由は、審査員がとにかくしつこい。
何度か審査に立ち会いましたが、毎回必要以上と感じるほどチェックされていました。
どの教育記録や教育教材・教育資料を審査時に提出してもかまいませんが、この三要素が無い場合や欠けている場合は、3.4.5 a)~c)の教育をしていないと判断される場合があります。
その理由は、審査はあくまでサンプリングです。
サンプリングの時に無い場合、すぐに別の資料なりを提示すれば問題が無いですが、提示できない場合、実施していないと判断されるからです。
それを防ぐために、あらゆる教育資料、教育記録にこの三要素は必ず毎回入れます。
バイナリーオプション BinaryFX

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