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2009年5月16日土曜日

貴方の会社にとって、ISOは必要か不必要か 2

ISOは必要か不必要か①で企業にとってISOが必要なのか否かを問いました。

ISOの規格にはいろいろあります。

企業の業種によって必要な規格であったり、あらゆる企業に対して適応される規格があります。

あらゆる企業に対して通用する規格としてはISO9001,14001,27001,OHSMSがあります。

ISO9001は品質

ISO14001は環境

ISO27001は情報セキュリティ

OHSMSは労働安全衛生

この四つの規格に対して認証の取得を考えようとしている企業が多いと思います。

どの規格も企業にとっては必要なマネジメントシステムです。


①周りの企業が取っているから。
②取引先に勧められた(強要された)。
③とりあえず看板がないと。
④海外との兼ね合いで。
⑤品質改善のツールにしたいから。
⑥社会の一員として環境に及ぼす影響を最小限にくい止めたいから。
⑦情報管理を行い、情報漏洩などを防止したいから。
⑧労働安全衛生のマネジメント化をしたいから。

認証取得については、各企業の思惑が色々あると思います。

認証を取得したマネジメントシステムで会社を改善していくためのツールとして使いこなすのか、看板だけのお荷物マネジメントにするのか、中途半端なマネジメントシステムを構築し実質運用されていないマネジメントシステムにしてしまうのか。

これも企業の姿勢や取り組みにより大きく変化します。

一つの例を取ると品質マネジメントシステム。
監査計画をどのように立てているかにより企業の姿勢が見えると思います。

内部監査は社内の他部署を監査しシステムが機能しているかチェックするものであると同時に、被監査部門での教育的要素が大きく含まれます。

内部監査を行う監査リーダー・監査員は監査を実施するだけではなく、教育の実施を行い、被監査部門におけるマネジメントシステムの浸透・助言・スキルアップのための提案・原因追求の仕方等を被監査部門の代表者・リーダーに伝える役目も負います。

一年に一度しかない内部監査ではそれらの行為が実現できるか?

否です。

一年に一度の内部監査ではそこまでの事は出来ず、型どおりの監査だけに終始する場合がほとんどです。

一年に3~4回の内部監査、一年に各部門から毎年一人ずつは内部監査員に養成するなどして、何故マネジメントシステムが必要なのかを周知徹底し、会社全体に浸透させる必要性があります。

本気で取り組むのであればISOはかなり手間がかかります。経費もかかります。内部監査員を育てるだけでも、時間と知識が必要になります。

出来る事であれば、内部監査員に順次審査員の資格を取らせる事が出来れば、マネジメントシステムの浸透はよりよいものになるのではないかと思います。


ISOは必要か不必要か?

本気で取り組むなら「必要」

看板だけでも必要であれば「必要」

中途半端なら「不必要」

会社の姿勢や周りの要求度によって「必要性」も変化します。


結局ISOは必要か不必要か?なんて言うのは、会社の“都合”なのです。

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