ISOは審査の為と改善の為?
審査の為にISOの業務を行う。ISOがうまく機能していない会社のほとんどが、意識してか、意識せずしてか、審査の為のISO対応になってます。
看板だけ欲しい会社であれば、これでも構いませんね。
本来の業務とISOの業務と完全に区別してしまう。
そのかわり、実際にISOの業務を行う人たちは大変です。
余分な書類や記録を作らなければなりますから。
その為に、余計な残業や労力を使う事になります。
会社がその残業代を負担したり、労力に報いる事が出来るか?
そこは会社の判断です。
あくまで看板として割り切るなら、これでも構いませんが、
本来の業務への負荷を考えると、コンサルタントや便利屋にISOの業務を外注するのが一番効果的でしょう。
審査対応だけなので、受ける方も気持ちが楽です。
ただこの場合は、取得の際のコンサル費用に、年間顧問契約を結ばないとやってくれないでしょうね。
取得の際のコンサル費用が半年で150万円、半年で終わらない場合は追加として、月30万、認証取得後の年間顧問契約料が月20万円x12カ月位かな。
サーベランスや審査の前月は別途50万円。
プラス、経費の実費(作成者や審査、承認の確認印、管理文書や非管理文書の判、プリントアウトする紙代、表示や識別のための材料、教育の為の資料等など)。
看板の為にこれだけ出せるのであれば、本来の業務とISOの業務の二重構造にしても問題は無いでしょう。
社員の負担は一気に減ります。
結構それくらいは軽く出せるよと言う会社は、多そう。
人一人雇うよりは安いですね。
あくまで看板の為にISOを取りたいと言う方向けですね。
改善のためにISOを行うのであれば、ISOをツールとして使うので、会社の業務をISOに合わせるのでなく、ISOを会社の業務に合わせる事になります。
当然本来の業務とISOの業務の2重構造にはならない為、会社の業務改善のためにISOが有効に働きます。
当然削るところは削り、肉を加えるところは肉を加えると言う事になります。
会社の経営改善は、各業務の改善である為、時間がかかり、従業者に理解してもらう為にも、時間がかかります。
しかし、会社全体の本気度が違う為、事務局や内部監査員のスキルの向上は計り知れません。
また改善のために、自分たちが何をやらなければならないかが、日常の仕事の中でも出てくるため、日常の業務が実はISOの業務だったと言う事になります。
後はうまく舵を取りPDCAを回して、徐々に会社のステージを上げていけばいいだけです。
ただし時間はかかります。
一度会社の業務を分解し、見直して、再構築する作業になります。
必要なものは残し、新たに付け加えるものは付け加え、削れるところは削る。
ISOの理解の為に、社員の招集も行わなければなりません。
その為に時間も取られてしまいます。
期間も1年以上はかかってしまうパターンが多くなります。
それだけの労力がどうしてもかかってしまいます。
費用はそれだけ濃密になると、半年で200万位はかかってしまいます。
それでも、年間顧問契約料もなけれな、サーベランスや審査前の特別料金もありません。
ただし、年間顧問契約は導入して数年は結んだ方がいいです。
定期的に外部のチェックやトレーニングを受ける事により、外部の視点での問題点等が洗いだせます。
また、ISOは経営改善の手段・ツールですので、2か月に一度や3カ月に一度、又は1カ月に一度など手を入れたほうが良いです。
取るまでも大変ですが、取った後、放っておいては意味がありません。
メンテナンスをしなければなりません。
この場合の年間顧問契約料は年間120万位かな。
そこまで一緒になって経営改善につきあってくれるコンサルタントを見つける方が大変ですが。
東大阪在住。印刷系・通販系が得意です。半年で取得するPマーク導入支援、SNS・懸賞サイトを使った、ローコストSEO対策・コンバージョンアップ、会社を変えるISO9001、効果的なSPツール・プレミアムグッズ・景品等の解説をブログでおこなっています。 現在はお仕事の依頼を受け付けておりません。
analytics
このブログを検索
登録:
コメントの投稿 (Atom)
人気の投稿
-
フェイスブックにフォロワー機能があるのご存知ですよね。 友達申請はしなくても、その人の投稿等がタイムランに表示される機能です。 この機能ってね、結構ありがたく使ってます。 知り合いではない、でも、対象者の発言が気になる、良い、参考になる、勉強になる等々。 特に今、コミュ...
-
セッション ID や URL パラメータによって、同じコンテンツに複数の異なる URL からアクセスできる仕様にしている場合があります。 セッション ID とは URL パスの末尾に付けられる数字。 ID に対応するユーザー個人に合わせた内容のページを新たに作成するものです...
-
アメリカ大豆協会からお知らせがありました。 今後はアメリカ本国でプロモーション活動が行われます。 日本におけるソイシール(SOY INKマーク)の使用許諾契約業務を9月末日で終了。 商標登録有効期限は2011年4月末日まで。 ソイシールの使用は2011年9月頃まで...
-
文書の作成は、どのように手をつければいいか、なかなか分かりにくいものだと思います。 書店などには、文書の作成例や雛形等もあり、便利なのですが、あくまでも作成例であり、自分の組織にあっているとは限りません。 文書の形態は同じでも、組織の大小、業態により、多少なりとも中身が変化...
-
サイト運営者様のウェブサイト上で、広告が表示される場所です。
-
各学校でPTAの会議が始まっている頃ですね。 はじめての方、数回経験のある方、無理やり参加されている方。 色々な方がいらっしゃると思いますが、新年度スタートです。 はじめての本格的な会議で、ドキドキの方もいらっしゃるかも知れませんね。 議題としては、これからある協議会や...
-
facebook。 使っていらっしゃる方も多いのかな~っと思います。 facebookは基本実名登録(その後でニックネームの設定は出来ます)。 実名や自分の顔を載せたりしている人が多いので、距離感はぐっと縮まります。 また会社名なども公開している人が多いので、知っ...
-
この方法は、サイトのサーバーにアクセスできない場合に適している確認方法です。 メタ タグを追加してサイトを確認。 ウェブマスター ツールのホームで、該当するサイトの横にある 【サイトを管理】 ボタンをクリックしてから、【このサイトを確認】をクリックします。 ...
-
ISOを簡単に言ってしまうと、経営のツールです。 ISO9001を簡単に言うと、経営改善 ISO14001を簡単に言うと、環境改善 ISO27001を簡単に言うと、情報セキュリティ ISOをお荷物にしないで、正しく運用している会社・組織は、時間はかかりますが、経営...
-
規格の3.3.6は、計画書について記述されています。 規格の文面からも判る様に、計画書は教育と監査だけで必要になる物ではありません。 規格には 個人情報保護マネジメントシステムを確実に実施する為に必要な教育、監査等の計画を~~ とありますので、個人情報保護...
0 件のコメント:
コメントを投稿